田中雄二の「映画の王様」

映画のことなら何でも書く

『ダーティハリー3』

2020-04-16 07:41:38 | 映画いろいろ

『ダーティハリー3』(76)(1983.4.10.日曜洋画劇場)

 

 1と2は映画館で見たのだが、3ともなると、先が読めてしまう気がしたし、最初のイメージを崩されるのも嫌な感じがして、今日まで見ずにいた。ところが、この映画に関する限りは、1の迫力には及ばないにしても、2は完全に上回っていたのだ。

 何より、タイン・デイリーが演じた女性相棒の人物描写がよく描かれていて、原題の「IN THE ENFORCER=執行者」が示す通り、「女だってやればできるのよ」と主張しているあたりが、いかにもアメリカらしいと思わされた。

 また、これまではクールでハードな面しか描かれなかったハリーの心優しき一面が、彼女の存在によって引き出されていたところも面白かった。

 加えて、警察上層部や市長の汚さに対して、それに反抗するハリーをはじめとする下部の警察官が、体を張って対処する様子が描かれるのだが、これが目には目を式で、見ていてあまりいい気持がしないし、汚職まみれの警察を描いた『セルピコ』(73)などを見ていると、半分夢物語のように映ってしまうところがある。

 まあ、こうしたアクション主体の映画にそうした社会性を望むのは酷なのかもしれないが…。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『映画の森』「2020年 3月の映画」転載

2020-04-16 07:00:02 | 映画の森

「KyodoWeekly」3月23日号から「3月の映画」 共同通信のニュースサイトに転載
https://www.kyodo.co.jp/national-culture/2020-04-14_2667821/

コロナウィルスで臨時休校
「家族で見る映画」
ジュディに成り切ったゼルウィガー
『ジュディ 虹の彼方に』☆☆☆
のんが昭和歌謡の名曲を歌う
『星屑の町』☆☆
ひたすら女性が強いのは…
『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』☆☆☆

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする