イギリス生まれのオーストラリア育ちだが、アメリカのカントリーミュージックの歌姫として成功したオリビア・ニュートン・ジョン。
透き通るような美声の持ち主で、おまけに清楚な美人(死語か)とくれば、人気が出るのは当たり前。その白眉は「そよ風の誘惑=Have You Never Been Mellow」(75)だろう(ななかなかいい邦題だ)。
そのほか、ジョージ・ハリスンの「イフ・ノット・フォー・ユー=If Not For You」(71) と「美しき人生=What Is Life」(72)のカバー、ジョン・デンバーの「カントリー・ロード=Take Me Home, Country Roads」(72)のカバーと、デンバーとデュエットした名曲「フライ・アウェイ=Fly Away」(75)、名バラード「愛の告白=I Honestly Love You」(74)、カントリーっぽい乗りの「ジョリーン」(76)…。
当時、カーペンターズ同様、実際は結構好きで聴いているのに、友だちに軟弱だと思われるのが嫌で、聴いていないふりをしていたのも、今は懐かしい思い出だ。
映画では、学園ミュージカル『グリース』(78)でジョン・トラボルタと共演し、オールディーズ風の「愛のデュエット」をヒットさせた。
『ザナドゥ』(80)は映画としては…だったが、ELOと組んで歌った「ザナドゥ」と「マジック」はよかった。
そして、レオタード姿でエアロビクスを踊るというMVとともに、イメージチェンジで驚かせた「フィジカル」(81)も、今から振り返れば、80年代初頭の音楽シーンを象徴するような名曲だと思う。
今日は久しぶりに「オリビアを聴きながら」をしてみようか。