【BS5局共同企画 テレビが伝える“プロ野球”】「サムライの魂を持つ男」という番組を見た。
WBC日本代表の一員として活躍したセントルイス・カージナルスのラーズ・ヌートバーを中心に、さまざまなチームで活躍し、最後はロサンゼルス・エンゼルスで大谷翔平ともバッテリーを組んだカート・スズキら、日系人選手にスポットを当て、斎藤佑樹がリポートした。
興味深かったのは、斎藤がカリフォルニア州フレズノを訪れ、"日系人野球の父"といわれる銭村健一郎の足跡をたどったシーン。銭村は、ベーブ・ルースとも親交があり、戦時中に入れられた強制収容所内に「ゼニムラ・フィールド」を作り、野球を通して収容所の人々に勇気を与えた人。彼の墓石には「The Dean of the Diamond(ダイヤモンドの主)」と彫られている。
銭村のことは、後に広島カープの選手となった息子のハーヴェイ銭村(銭村健四)について書かれた、池井優の『ハロー、マニエル元気かい プロ野球外人選手列伝2』で知った。
未見だが、銭村をモデルにした主人公を中村雅俊が演じた『アメリカンパスタイム 俺たちの星条旗』(07)という映画があるようだ。見てみなくては。