『ミッドナイトスワン』(20)の内田英治監督が原作・脚本・監督を務め、マッチングアプリによる出会いから始まる恐怖をオリジナルストーリーで描いたサスペンススリラー『マッチング』が、2月23日から全国公開される。内田監督と、本作で主人公の輪花を演じた土屋太鳳に話を聞いた。
「考察を楽しんでいただければと思います」
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『マッチング』(2023.11.14.オンライン試写)
ウエディングプランナーとして働く輪花(土屋太鳳)は恋愛に奥手で、親友で同僚の尚美に勧められてマッチングアプリに登録することに。マッチングした相手の吐夢(佐久間大介)と会ってみたものの、現れたのはプロフィールとは全く違う暗い男だった。
それ以来、吐夢はストーカーと化し、恐怖を感じた輪花は取引先であるマッチングアプリ運営会社のプログラマー・影山(金子ノブアキ)に助けを求める。同じ頃、“アプリ婚”した夫婦を狙った連続殺人事件が起こる。輪花を取り巻く人々の本当の顔が次々と明らかになっていく中、輪花の身にも事件の魔の手が迫る。
『ミッドナイトスワン』の内田英治が原作・脚本・監督を務め、マッチングアプリによる出会いから始まる恐怖をオリジナルストーリーで描いたサスペンススリラー。
輪花と影山が、ビリー・ワイルダー監督の『サンセット大通り』(50)を見に行くシーンがあった。気になったので内田監督に聞いたところ、「何かテーマがちょっと似てるなと。だから大女優が錯乱していくところは、ぜひ使いたいなと思った。狂気もそうだけど、いつまでも何かを引きずって生きていくみたいな部分で、虚構と亡霊の世界みたいなのがこの物語に通じるのでいいなと思った。だからあの映画を出すのは最初からの狙いだった」と答えてくれた。