「この父母の間で生きてきたから、あの寅さんになるんだなと思いました」
https://tvfan.kyodo.co.jp/feature-interview/interview/1202436
『悪童 小説 寅次郎の告白」(山田洋次)
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/377277dfc53696fdd4911273476dd6a5
【後記】この後、メイキング本『怖がる人々を作った人々』を読んでみたのだが、この映画への評価が変わることはなかった。
https://blog.goo.ne.jp/tanar61/e/c9a9fcd42226c9560cf7786a373c0c7f
この映画を見ると麻雀がやりたくなるのだから、やはりよくできているのだろう。モノクロということも手伝って、加賀まりこが小泉今日子と似ていることを発見した。となると、真田広之は続く『快盗ルビー』(88)でも、同じような役回りを演じさせられていたわけだ。和田さんは、この手の女優がお好みなのか。
大学時代の1980年前半に、東洋現像所(現IMAGICA)でアルバイトをしていたのだが、その際、毎年和田さんが描いた映画の名場面を使ったカレンダーが発行され、それを集めるのが大きな楽しみになっていた。バイトを辞めた後も、何年間かは社員の人にお願いして手に入れていた。カレンダーとしての使命を終えた後は、絵だけを額に入れて飾っていた。これらは『IMAGICA SCREEN GRAFFITI』としてまとめられている。
2008年10月26日、表参道のHBギャラリーに、和田誠さんの個展「ラストシーン」を見に行った。映画のラストシーンだけを描きおろした油絵20点が間近で見られたのはうれしかった。自作の『麻雀放浪記』をはじめ、チャップリンの『街の灯』『モダン・タイムス』などのモノクロ映画もカラーで描かれている点が興味深かった。意外だったのが、ジョン・ウェイン主演の『怒涛の果て』が入っていたこと。これが一番のお気に入りとなった。
2011年8月20日、世田谷文学館で開催された和田誠展「書物と映画」の一環として、「文学とジャズ」と題されたミニコンサートが行われ、解説を務めた和田さんと、初めて対面することができた。今から思えば、とてもいい思い出になった。
和田さんの映画以外のエッセーなど。楽しみながらいろいろと勉強をさせてもらった。
講談社文庫
『落語横車』(84)『日曜日は歌謡日』(86)『にっぽんほら話』(88)
角川文庫・文春文庫
『きなきな族からの脱出』(84)『ビギン・ザ・ビギン』(86)『銀座界隈ドキドキの日々』(93)『いつか聴いた歌』(96)