雨に打たれても、瑞々しい!
昔の子供は、大抵ピーマンが苦手でした!
栄養学を学んだ田舎の栄養士さんはしきりに、「優れた栄養素を含んでいる」
Г緑黄色野菜は、身体に良い」と言って
度々母校の小学校の給食献立に出して来ましたが、
家庭で買ってまで食べるような野菜ではありませんでした!
それが、今では、
一年中スーパーの店頭に並んでいて、簡単に手に入る。
スーパーの特売日に買えば安い!
農家にとっても、栽培も比較的容易。
天ぷらや、挽き肉詰めのケチャップ煮込み、青椒肉絲等、和洋中様々な料理に使える。
調理法も簡単で、栄養も満点。袋で買っても一個ずつ使用。
肉料理の付け合わせの彩りとしてもOK。
近年ピーマンはより美味しくなって、ピーマンはとても身近で手頃な野菜になりました。
生産者にも消費者にも、優等生の野菜
Г優れた野菜」として何処の家庭の冷蔵庫のストックにもありそうなピーマン。
そんなピーマンも、昭和の時代は人参と並んで、嫌いな野菜の代表!?
その理由は、
『苦い。』
『不味い。』
多分 『食わず嫌い』が原因の一因では?
ピーマンは普及したのが、比較的新しい野菜なので、
お母さんたちもピーマンの美味しい料理方法を知らなかったのも、知れませんね……
私も50年程前に、『家の光』と言う農協から買う農家向けの雑誌の付録を見て、市場へ
出荷出来ないピーマンで、初めてピーマンの挽き肉詰めを作った記憶があります。
ハンバーグの中味と同じ様に作った具をピーマンに詰めて、小麦粉をまぶして具が出ないように油で揚げる。
食べ盛りの兄たちも喜んで食べてくれました。
その時、油で揚げると、ピーマンが甘くなるのを知りました。
ピーマンは優れもの
半世紀前の実家でも私たちの学費の為に、現金収入になるピーマンを沢山作っていて、帰宅後計量や袋詰めの仕事を手伝っていました。
値段は現在と同じ八百屋の店頭で一袋60~80円位?
青果市場の手数料を引かれて、
包装の袋、ダンボール箱。必要経費のガソリン代。肥料、農薬、種代。
手取りは、30円位だったのでは?
大根は、一本一本が重たいし、冷たいのに水で洗って真っ白にしても、一本たったの10円でした!
人件費、手間賃は微々たるものです。本当に農家は大変です。
※当時の80円は、現在の80円とは全然価値が違います!
昭和47年、私が大学入学時、日本育英会の奨学金が月8,000円。
母からの仕送りが月3000円。沼津と東京の東海道線普通列車片道運賃550円。
人間の中身が無い人をピーマン。
と言いますが、野菜のピーマンは優れものです。