居場所
日曜の昼下がり
午前十時からの打ち合わせを終了して、ケビンと二人で、昔で言えば喫茶店みたいなお店で軽食を取る。
待つ事十数分で名前を呼ばれる。
がたった今来て全く待っていない三人連れも同時に呼ばれて、サッサと着席。
店の入り口の四人掛けの席でアイスコーヒーを脇にレポート作成中の女性を見ながら、
席の案内も無いので、二人で適当に空いている席に座る。
数分で出て来た食べ物はそれなりの味。
左隣の席の三十前後の男性。
スマホの画面に釘付けで、食べ物を口に運んでいる。
良く間違えないで食べられるものだとおかしなところで、感心する。
余り見ても悪いので、食事を終わって席を立つ時に、チラッと横を見ると、依然としてスマホ相手に一人遊び。
家ではどんな食事風景なのかしら?
彼の父親は食事の時に新聞紙を広げて読みながら、家族や料理に向き合っていたのかしら?
帰り際入り口の女性はヌルくなってしまったアイスコーヒーを脇に、未だレポート格闘中でした。
あの騒々しい喧騒の日曜の昼下がりの喫茶店の入り口の席で、勉強して頭の中に入るのでしょうか?
静かな図書館とか、クーラーの効いた公共施設とか探せばもっと有りそうな…
何よりも自分の部屋で勉強した方が一番。
いいや、ひょっとして私みたいに、三人部屋の寮生??
出口では、団塊世代のお仲間たちが、席が空くのを待ってボンヤリ…
入り口の女性も、左隣の男性も私達夫婦よりも先に入って、全然出る気配なし。
席を待っている老夫婦の待ち時間はどんだけ~
店を出て
「ケビン、私もう二度来ないと思う。」
「僕も。」「家に帰って、ノンビリしよう。」
と言う訳で、店から車で数分の街中の家に到着。
若者たち
川を隔てた通信制高校の敷地内で、
炎天下、三人連れの男の子たちがコンクリートの駐車場で体育座り?
もう少し涼しい所に行けば良いのにと気が気でない私。
熱中症にならないでね…と心の中で心配しながらも、クーラーの効いた部屋でお昼寝タイム。
二時間程経った頃、洗濯物を取り込もうと外に出ると、何と先程の若者たちが、
飽きもせずに延々と座り込んでおしゃべり!?
みんな家に自分の居場所が無いのかな~