スゲー うみゃあ 切り干し芋
故郷の幼馴染に頼んでおいたさつま芋から手作りの切り干し芋。
これは、薄く切らないで、やや細めのさつま芋を丸ごと干した干し芋です。
寒中に、
さつま芋をドラム缶みたいに大きな釜で蒸かして、熱い内に皮をササっと剥いて、
竹で作った大きなザルに並べて、数日間寒風に当てて乾燥させます。
切り干しさつま芋大好き!!
60年程前、私が子供の頃は、大抵の農家ではさつま芋を栽培。
収穫したさつま芋は【サツマグラ】と呼ばれる
藁で周りを囲んで籾を中に詰めた寒さ対策を講じて暖かくした貯蔵施設に保管。
寒さにやられて傷まないように【サツマ藏】に入れられて大切に扱われていたさつま芋は、
調理に使う時必要な分だけ出して天婦羅や豚汁大学芋等に利用していました。
切り干し芋は、冬の農閑期。
寒さが厳しくなって来て、空っ風が吹くようになると、
家族総出で冬のおやつ 【切り干し芋】作り。
サツマ藏から沢山取り出して来て芋洗いから開始。
熱い内に芋の皮を手早く剥くのが中々大変な作業です。
一度に大量に蒸し上がるので、猫の手も借りたい。
冷めない内に剥かないと綺麗に仕上がりません。
一家総出の冬休みの一大イベントになるのも分かります。
出来上がつた切り干し芋は、ミカンと一緒に#『おこたの友。』
スイーツと呼ばれるケーキやお菓子等々。甘い物が氾濫している現在では考えられない程貴重なおやつだった切り干し芋。
幼馴染みが届けてくれた後早速仏壇に供えました。
砂糖を一切使っていないのに、トロっとしていて、 甘くて、スゲーうみゃあ切り干し芋。
懐かしい故郷の味。
#『おこた』=コタツ
我が家では、もう何年も使っていません。
使わない物はかなり思い切って断捨離しましたが、昭和のあの【ぬくとさ】に何となく愛着が有って
古いコタツはまだ捨てていません。
さつま芋のツル
行儀良く並んでサツマ藏に貯蔵されていた芋は、
翌年芽出しをして、【さつま芋のツル】として苗になります。
ツルを地面に刺して置くと接地面に自然に根っ子が生えて来て、ツルが伸びて来ます。
先日の里芋の芽と言い、サツマ藏のさつまのツルと言い本当に賢い農家の知恵です。
2023年1月29日(日曜日)夕方の富士山
登山道のジグザグ模様がハッキリ見えます。
自宅庭で撮影。