昨日は二月二十六日 昭和11年の今日 この日本でクーデターがあった。皇道派青年将校が中心だったから「尊皇討奸」というスローガンで決起したんだ。表向きはそうなんだけどこれは、都市部と農村部の経済格差の是正を求めた行動だったと言われているね。たった4日間のクーデターだったけど彼らは鎮圧され主だった者は処刑され精神的首魁だった「北一輝」も死刑となった。これに連なった下士官たちは前線に送られ皇道派は壊滅。統制派が軍部を牛耳ってその後日本は戦争への道を突き進んでいく滅亡のシナリオのはじまりだった。ここでも活躍するのがあの土佐の「田中光顕伯」。幕末の志士だよ。中岡慎太郎なきあとの陸援隊隊長だった。彼は青年将校達の助命嘆願に奔走している。なんとか軍部の暴走を抑えようとしたんじゃなかな。ここでもまた薩長閥に押さえられるんだけど。これが功をなしていたら歴史も変わっていただろう。龍馬が殺された現場に一番先に駆けつけたのが「田中光顕」。彼がもう少し早く駆けつけていたらと思う歴史の変換点のキーマンかもしれない。経済格差って今の日本にそっくりじゃないか。今の日本人じゃクーデター起こす馬力もないか。みんな誰かがやってくれるだろうと思っているんだろうから。
もう田中光顕もいない。ともあれ時代は変わることなくこのままじわじわと滅亡に向かうのだろうか。
もう田中光顕もいない。ともあれ時代は変わることなくこのままじわじわと滅亡に向かうのだろうか。