フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

かすれ描き

2015-09-13 06:38:36 | Weblog
水彩画の技法に「かすれ描き」というものがあることを最近知りまして絵画教室で試しに描いていました。絵画教室は淡彩画ですのでかすれ描きはやりません。ミクストメディアでコンテに淡い色をつけるというのがここの主流です。でも先生の絵は淡彩ですが水彩です。線が包括しているものが画面から飛び出るような迫力があります。僕は以前からこの絵は淡彩画ではない水彩画だと思ってましたがオバちゃんたちは淡彩画と捕らえているようで線の中に淡い色をつけてそれなりに仕上げていってます。「違うんだけどな」とブツブツ。でもこの教室のいいところは好きなように描かせてくれて批評もありアドバイスもありで自分なりに工夫できるというところにあります。なんせ先生は他界していないんですが生徒達が先生を慕って絵画教室を続けているのです。ボクから後は先生から習っていない生徒です。だから好き勝手に描いてます。今日は「かすれ描き」。やってみると難しい。山を描きましたけどかすれたままでは「どうなることやら」です。ここで筆をおいてと絵を眺めていたら額の空き箱を積んでるところにおばちゃんがぶつかる。「おいおいしらふ?」と聞くと「昼間は飲んでない」だって。そしたら突然隣にいた大おばちゃんが「私、閉経が31の時。いま骨粗しょう症だと。どこっちゃぁなんともないに」「早いね閉経」「子宮筋腫やったき」「わたしは51まであったで」「私は53」男には分からないけれど女はホルモンバランスが崩れるとカルシウムが減るのだそうな。体調管理が大変なんだね。「これってストレスにもよって早いとかあるきね」「私いまもストレスやに」「あんた下町セレブやろ。ストレスらぁないろがね」「あるで、亭主がストレス」「そりゃぁあたしもよ」と年寄りの話題はかすれにかすれて過ぎていきました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする