かるぽーとで開催中の「王希奇(ワンシーチー)展1946」に行ってきました。日本人の敗戦後の引揚者をテーマにした作品展です
3年半かけて描いたという大作です。
やっとの思いで辿りついた港。もう船は出て行ってしまったのです。船を見ながら佇む親子。切ないですね。
当時の海を描いた大作。海のうねりに時空を超えて引き込まれそうになりました。墨絵と油絵をミックスして描かれています。
こんな手法もあったのですね。中国では日本人は加害者、中国人は被害者という教育だそうで日本人の戦争被害者なんか気にも留めてなかったそうですがある時日本人引揚者の写真を目にしてその中の少女が母親の骨箱を抱えてるのを見て衝撃を受け心の葛藤を乗り越え「戦争ではいつの時代も弱者が苦しむ、彼らも戦争の被害者だ」と思い至り取材を繰り返し作品を仕上げたということだ。(そんなこと言われなくとも分かるのになぁ。中国の教育ってすさまじいものがあるんだね。とブツブツ)。1946と言えばオイラが生まれる5年前の日本の現実だ。たった5年前にこんなことがあったなんて。その時間の短さに驚愕した。随分と昔の話だと思っていたけど、ついこの間のことだったんだ。その時の日本人の顔、誰も信用してない目に圧倒された。12月5日まで開催だって。多くの人出で賑わってたよ。オバぁ、おジイが多いなぁと思ってたらみんな俺より年下なんだと思うとイヤになりますねぇ。