鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1858回】 改めてマーケティングの原点を考える

2016年02月01日 | 住宅コンサルタントとして
昨日のブログでも書きましたが、
私の自宅の近隣で最も美味しい料理を出してくれるお店が潰れました。

私、住宅業界専門のコンサルタントですし、
現役の間は全く飲食店を経営するつもりもありませんが、
今回、なぜあのお店はつぶれてしまったんだろう?
どういう経営をすれば、商売がこの地域で成立するのだろう?

そんなことを考えております。

もし自分が仮に自宅近隣で飲食店を経営するとしたら・・・。

私なら、次のような行動を取るでしょう。

・我が家の自宅近隣だけでなく、地方では平日夜の売り上げ確保が難しい。
まずは近所のお店で平日夜にもお客様がそこそこ入っているお店を何件も見つけ、
それらのお店に何度も通って、平日繁盛するためのポイントをみつける。
味なのか、ボリュームなのか、店舗デザインなのか、コンセプトなのか、価格なのか?
立地なのか、駐車場の止めやすさなのか、わかりやすさなのか?
そのお店に勝てるだけの内容を自分たちが提供できるかどうか検証する。
そして勝てないとなれば、平日夜はあきらめる。
平日のお昼とカフェタイム、それから金土日の夜に集中する。

・時間帯ごと、お店の業態ごとに利用しているお客様はどんな方でどんな使い方をしているか、
徹底的に分析し、どのターゲットをメインにするのか、決める。

・そのメインターゲットにニーズがあり、かつエリア内で競合と被らないコンセプトを構築する。
そしてそのコンセプトをお客様に分かりやすく表現できるよう、店舗デザインや食器、
メニューやPOPなどを作成する。

・それらが固まった段階で収益予測を立てる。自分の予測よりも30%客数が少ないとして、
自分の報酬ゼロにすれば経営が成り立つのであれば、OK。
その条件に合う店舗を見つける。

そんな感じでしょうか?

個人的には全ての商売は、徹底したリサーチと仮設検証を徹底することで
競合に勝てる確信があって成り立つのかな、と思います。

で、ふと思ったのですが、こういう思考ってマーケティングの原点だなぁ、と思うのです。

常にリサーチし、被らないコンセプトを確立するか、
もしくはダントツのポジションをとらなければなりませんね。
コメント
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