鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1876回】 自社そのもの、自社の商品やサービスに本気で惚れる

2016年02月18日 | 住宅コンサルタントとして
売れる営業マンに共通しているのは、
自社が扱っている商品やサービス、更には自社そのものに愛着と誇りを持ち、
感情移入してお客様にその良さを伝えられる、ということです。

日本一の住宅営業マン、それから生産性っが日本一の住宅会社のトップ営業マンなど、
数多くの優秀な営業マンの方を知っていますが、
とにかく自分の会社、自分たちが扱っている家、
自分たちの家をつくってくれている職人さんたちに誇りを持っているのです。

自分たちの家づくりの細かな部分まで語らせたら、
半日でも1日でも熱く語れるくらい、自社の良いところを理解しています。

もちろん、完璧な会社などこの世に存在しない訳です。
当然、どんな会社にもイケてないところ、他社よりも劣っているところはあります。

ただ、そうした短所ではなく、自社の素晴らしいところに目が自然と向いて、
自信と誇りをもってイキイキとお客様と接している。

ゆえにお客様も「この会社、この営業マンに任せて大丈夫だろう」と安心されるのです。

私自身、前々職時代は建材メーカーの営業マンでしたが、
当時、他社との価格比較しかしないお客様には、

「ウチは他の会社と違います。
貴社の業績が上がり、貴社がより良い会社になるための情報やサービスを提供できます。
ただ単に商品をつくって販売するだけのメーカーとは違うんです!」

「万がの時、当社の方が絶対に安心です。
例えば20年前に販売していた引き戸の戸車やクレセントなど、
こんなパーツまでパーツセンターで保管しているのです。
こういうところに会社の姿勢が出ます。
ウチから買っていただいた場合、10年後、20年後に差を実感していただけます」

「価格は他社さんの方が安いかもしれませんが、
価格以外に会社、それから私自身の対応力が他社とは雲泥の差です。
お引き渡し後、何かあったら私にいつでもご連絡下さい。
夜中だろうが、日曜日だろうが、私にできることは何でも対応させていただきます。
私、どうしても貴社にウチの商品を買っていただきたいんです。
買っていただけたら、きっと良さをご理解いただけます。
私を信じて買って下さい」

などなど、今考えるとかなりゴリゴリの営業をしていましたが、
本気で自分が所属していた会社に惚れていましたし、自信満々でした。

もちろん、こうした話ができるようになるまでは数えきれないくらい失敗をしましたが、
それらが糧となり、トークに磨きがかかっていったと思います。

結果、先輩が開拓できなかった新規先をガンガン開拓することができていました。

営業マンの基本は、まず自社の商品やサービス、
それから自社そのものに惚れること。

皆さんはできていますか?
コメント
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