鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1865回】 次期経営者に必要な方

2016年02月08日 | 住宅コンサルタントとして
いろんなクライアント様で、
現経営者から次期経営者への継承のタイミングを迎えています。

大半の中小企業では、現経営者の息子さんに継がせることが多いですが、
次期経営者がそれなりの年齢になってくると、
社員さんもその人に対し、注意したり指摘したりしにくくなっているケースが多いんです。

明らかにそういう態度だと、社員さんから軽蔑されますよ、とか
そういう考え方だと誰もあなたについていこうと思いませんよ、
ということをされていても、どの社員さんも何も言わない。

言われないことを良いことに、次期経営者は経営者になる前から勘違いをしていく。

本来、誰よりも先に挨拶をしたり、
誰よりも先に出社して掃除をしたり、
誰よりも努力したり、
誰よりも謙虚でいなければならないのに、
周りが気を遣って何も言わないことを良いことに、
全て自分の都合の良いように解釈をする。

こういう状況になってはまずいのです。

最近、あるクライアント様の現経営者の息子さんに対し、
本気で叱っておられる役員さんがいました。

「そんなんだから、お前は気が利かないって言われんだよ!!!」
「お前がまずこうしないとダメだろう!!!」

もう、個人的に感激しました。
言いにくいことを言う。
最終的に社員さんが「ついていこう!」と思ってもらえる経営者にならなければ、
自社の危機になってしまう。

そのために、自分が嫌われようが、どう思われようが、関係ない。
そんな思いがビシビシ伝わってきました。

こういう番頭さんがおられる会社は、絶対に強くなります。

しかしながら、そういう会社は少ない、というの現実です。

私自身も、クライアント様の経営の継承に携わることが多いのですが、
次期経営者には本気でお付き合いをさせていただいているつもりです。

耳の痛いこと、腹立つことを言うこともありますが、
何がクライアント様の継承に関してベストなのか?
その一点を考えて、お手伝いをさせていただこうと思っています。
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