鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1874回】 一定以上の大きさの組織に必要なこと

2016年02月16日 | 住宅コンサルタントとして
組織がある一定の規模になると、
やり方論やテクニックだけでは業績は上がりません。

組織というのは実に不思議で、
スタッフさんがある一定の数以上になると
誰もさぼろうとしていないのに無駄な仕事を増やしたり、
妬み嫉みの目で他部署を見るようになったり、
勝手にモチベーションが下がったりと
非効率的な方向になりがちです。

そしてそういう環境がしばらく続くと社員さんの離職が発生し、
結果組織として大きくなっていかないのです。

経営者のマーケティングセンスがダントツで、頭が切れるのに、
会社の成長が中途半端で止まっている会社は
トップがこうしたことを理解できていないのです。

ある一定の組織になった時、重要なのは
組織を構成する各ユニットの連動性を高めたり、
スタッフさん一人ひとりのモチベーションや愛社精神を高めたりするための取り組みです。

連動性を高めるためには
トップがいろんな会社の効率的な連動のパターンを知っておく必要があります。
だから同業種だけでなく異業種も含め、いろんな会社の視察を積極的におこない
効率的に仕事をしている企業から多くを学び自社に取り入れることです。

またスタッフさんのモチベーションを高めるためには、
全社員が必ず1対1の対話の時間を持つことです。

もちろん、社長が全ての社員さんとする時間が取れなくなってきますので、
そうした場合はマインドの高いマネージャーを複数名、育てておく必要があるのです。

組織が一定以上の大きさになると、本当に経営者の器、経営力が試されるようになります。

だからトップは経営を学ばなければならないのです。

そこが出来ていない住宅会社が本当に多いのが現状。
そこを変えていく仕事をしていきたいと思っています。
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【第1873回】 「治療」では無く、「予防」が重要

2016年02月16日 | 住宅コンサルタントとして
企業経営においても、自分の体に関しても
病気になってしまってからいろいろと慌てても遅いです。

重要なのは、どう治療するのかではなく、如何に病気にならないか、です。

何よりも予防が重要なのです。

社員さんの退社がここ最近、立て続けに起こっているとします。

「どうすれば、社員の退社を防ぐことができますか?」

という思考を経営者がしていてはまずいのです。

常日頃から社員さんがやりがいをもって働ける環境をつくり、
社員さんとのコミュニケーションをしっかりと取り、
愛社精神を持ってもらえるようにしておくことです。

業績が下がってから手を打つのではなく、
業績が下がらないように日頃から手を打っておく。

今、稼いでくれている社員さんの世代交代直前で慌てて採用するのではなく、
何年も前から世代交代に備え、準備しておく。

予防のベースは、「こうなるかもしれない」という、先を予測する力です。

近い将来、自社が苦しむことが無いよう、予測できる事態を想定し、
しっかりと事前に手を打っておきたいものです。
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