鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1881回】 右肩上がり時代の成功パターンが成立しない時代

2016年02月23日 | 住宅コンサルタントとして
昨日の日経MJに掲載されていましたが、

「時給1500円の足かせ」「人が足りない」「チェーン経営に試練」

という時代に日本も突入しました。

首都圏の平均時給は1000円を超え、
求人サイトなどでは時給1500円も珍しくないそうです。

高い時給で有名な例では、コストコの時給が最低1200円からで、
1000時間働くごとに上昇し、最大1800円になるとか・・・。

それだけ高い時給を払ったとしても離職率は高く、
外食や小売業のアルバイトを3年以内に退職した方を対象に調査すると、
1年以上継続して働いた人の割合は25%前後だとか・・・。

こうした事実を知ると、これからの企業の最大の問題は
人材の採用になってくるというのは、誰でも想像がつくと思います。

その問題を回避するために、自社のどこを変えていきますか?

ピントがずれている経営者は、新卒の採用頑張る、とか、
中途入社のスタッフを採用するためWEBでの採用を強化するというような発想になりがち。

でもこれは全くもって本質からズレていると思います。

素晴らしい会社、お店は、採用に実は困っていないのが現状で、
特に地方都市だと本当に良い会社にしておくと、応募が殺到したりします。

「どう採用するか?」よりも大切なのは、「良い会社をつくっておく」ということ。

能力の高い方を採用するには、それなりの原資がいるので、
まずは本業の収益性を高めることです。

そして働く中でも社員さんのモチベーションが得られるような未来をイメージ出来たり、
社員さん同士の仲が良くなったり良い社風になるような働きかけをおこなうなど、
いろんなことに手を打つ必要があるのです。

そういう意味で、経営者や店長の能力が問われる時代。

良い会社の取り組みをトコトン学んで、良い部分を自社に取り入れていかなくてはなりませんね。
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