鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2647回】 次のステージに上がるための梯子をつくるのが、トップの仕事

2018年03月30日 | 住宅コンサルタントとして
一流の会社を目指すのであれば、
中小企業の経営者は、実務から離れなくてはなりません。

実務で成果を出すのは、創業当時であったり、会社の非常事態の時だけで良いのです。

経営者の最大の仕事は、「経営をすること」なのです。

住宅会社の場合、企画や販促をしてお客様に来場していただく。
営業して受注を獲得する。
工事のための図面を制作する。
お客様と住宅のさまざまな仕様を確定する。
積算をして材料の数量を拾い出し、原価を協力業者さんと確定する。
発注する。
現場を管理する。

というような流れで仕事が進みますが、
これらは経営者の仕事では本来、無いのです。

お客様の要求するレベルは常に上がり、
ライバルのデザインや施工レベル、営業レベルも常に上がってくるのです。

それらに対応し続けるために、
ブランディングをおこない、より良いお客様が来場して下さるようにしていく。
ライバルに負けないよう、自社の商品をバージョンアップさせたり、
営業マンの営業力を上げるために教育をする。
建物のレベルが上がると、本来であれば図面制作にかかる時間がかかるが、
それらの業務を少しでも時間が短縮できるような仕組みを構築する。

などなど、変化に適応するためにさまざまな決断、実行をするのが経営者の仕事の一つです。

更に今のビジネスモデルが未来永劫通用する訳は、どの業界でもありません。

見学会も展示場出店も成果が出にくくなった今、
新しい業態を開発し、そこに移行させるのも経営者の仕事なのです。

会社の次のステージ。
そこに一段上がるための梯子を制作し、その梯子をかけるのが経営者の仕事なのです。
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