鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2634回】 ステージが変わる

2018年03月17日 | 住宅コンサルタントとして
現時点で、日本の中でダントツにイケてる
住宅のビジネスモデルを展開して下さっているクライアント様。

立ち上げ当時からずっと携わらせていただいておりますので、
ここまで来るまでにどういう経緯があったか、全て理解させていただいております。

素晴らしい家づくりに取り組んでいただいておりますので、
当然ながら企業努力をしても、コストは若干高くなります。

そんな中でデザインや性能を重視しつつも、
コストも大事だという価値観をお持ちのお客様を巡って、
地域でそれなりに棟数をやっているローコスト系の工務店と競合すると、
勝ったり負けたりを繰り返しておられました。

しかしながら、今の業態で展開していただくようになってから、
ちょっとお客様の反応が変わってきているような感覚です。

当然ながら、ローコスト系や他社と競合をするものの、
何となくお客様はもうこのクライアント様に依頼する空気感になっているそうなのです。

明らかに、成約率が高まりそうな手応えを感じました。

人間、努力を重ねても、急に接客力や営業力が高まることはありませんから、
このお客様の変化は、業態が変わったから、と考えるのが妥当だと思います。

要するに、同じエリアの住宅会社と戦うステージが変わったということだと思います。


分かりやすく言うと、結婚式を挙げようと考えているカップルが、
どこで披露宴をするのか、会場を検討している。

まあ、ここでいいかな、と思っているのが、地元のちょっと古びたホテル。

披露宴の会場も、お料理も、まあ想定内の範囲なのだが、
悪くはない、というレベル。

ただ、担当者は一所懸命で、なかなか感じが良い人。

そんな中、たまたま友人の紹介でのぞいてみた、あるレストラン。

その店内の洗練されたデザイン、しかも音響設備が抜群で、
素晴らしい動画を流したり、質の良い音楽を流しながらの披露宴ができる。

しかも、料理も世界で修業した、まだ若いシェフが、オーガニックの食材を使って、
インスタ映えするような見事な料理をつくってくれ、デザートまで完璧。

見事なレストランウエディングが、もう会場を見た瞬間にイメージできる。
そして担当者もこれまた素晴らしい。

こうしたケースだと、同じ結婚式を挙げられるのに、
もう競合にすらなりませんよね?

ステージが全く異なっている、ということです。


要するに、これまでの住宅会社のビジネスモデルが陳腐化したように感じてしまう、
全く新しいステージでお客様をお迎えしているので、
お客様は自然とこの会社に家づくりを託したいと思うようになる感じです。

他社と同じステージで戦わない。

皆さんの会社はできていますか?
コメント
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