鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2628回】 デザインの重要性を本当に理解できているか?

2018年03月11日 | 住宅コンサルタントとして
私、日本という国も日本人という民族も大好きですが、
日本でつくっているさまざまな製品のデザインはあまり好きではありません。

例えば洗剤や調味料、お菓子のパッケージデザイン、
看板や家電のデザイン、自動車やのデザイン(マツダだけはイケてますが・・・)など、
品質は良いのに、本当にデザインがダサいんですね。

それというのも、日本のオッサンのセンスがマジ、終わっているからだと思うのです。

ロハコという、アスクルの個人向けのサイトで、
いろんなメーカーがロハコ専用の商品をつくっているんですね。

その中でゆずポンのパッケージデザインをメチャメチャモダンにした商品があるのですが、
これ、デザインが決定するまで、上司(おそらくオッサン)が猛反対したそうなんですね。

「ゆずの色がついていないと、ゆずってわからないじゃないか!」

とその上司が言ったそうですが、デザインを担当したスタッフさんは、
キッチンの上に置いても、ワインの隣に並べても違和感が無いよう、
白と黒を基調としたモダンな色遣いにしたそうです。

結果、バカ売れ。

要するにオッサンは、過去の経験をもとに自分の主張をしているだけで、
実はお客様の気持ちを全然、分かっていない、ということなんです。

オッサンはオッサンの得意な分野があると思いますが、
少なくとも普通のセンスしかないオッサンは、
デザインの部分に口を出してはいけないでしょう。

若い感性を持っているスタッフに任せるべきことは任せる。
引くべきところは引く。

調味料や飲料、雑貨や家具など、デザイン性が良くなると
それを支持する人が増え、売上に直結する時代。

この時代の変化、消費者の変化を理解できず、
自分の主張をユーザーの嗜好よりも優先させてしまうオッサンは、
あっという間に淘汰されてしまうことでしょう。

デザインの重要性がますます増してきている今、
皆さんの会社はお客様の目につくありとあらゆるものを
洗練されたデザインにできているでしょうか?
コメント
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