鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第2625回】 勝てる土俵と育つしくみをつくるのが経営

2018年03月08日 | 住宅コンサルタントとして
マーケティングの視点で考えると、経営とは何か?

私なりの考えは、勝てる土俵をつくること。
その土俵でスタッフさんに相撲を取ってもらえれば、
成果が出やすくなり、スタッフさんも育ちます。

家づくりは、あまりにも決定することが多く、建築する土地の形状や規制もさまざま、
更にファッションと同じようにトレンドの変化が激しいので、自動化は本当に難しい。
(自動化できるような家づくりをやっていると、お客様の支持が集まらない)

ですから、スタッフさんが育つしくみを同時に考える必要があるのです。

ではスタッフさんが育ちやすい環境とは何か?

それは、営業であれば、多くのお客様が来場され、
抜群の環境で接客ができること。

設計であれば、上司も下で、とにかくたくさんの図面を作成すること。

監督であれば、あまりにも広すぎる守備範囲をいきなり全てやる、
というのは負荷がかかりすぎるので、
基礎なら基礎、建て方なら建て方と工程の一部分を集中的に管理してもらう、
ということではないかと思うのです。

すなわち、人は経験を積むことでしか成長しない。
そして成功体験し、お客様や上司、周囲の人に褒められることでモチベーションが上がる。

そういう環境をつくることが経営という仕事ではないかと思うのです。
(もちろん、資金繰り、採用と育成、新事業なども経営ですが)

ですから、私が今、お付き合いが長いクライアント様に提案することも、
基本的に勝てる土俵をつくるための提案が中心です。

その土俵をつくるには、経営者が同業種、異業種問わず、
土俵をつくるという視点でいろんな会社、お店、施設を見て回って、
エンドユーザーはどういうところに価値を感じ、何がユーザーを動かしているのか、
ということに敏感にならなくてはなりません。

エンドユーザーの変化に鈍感。
エンドユーザーが何に価値を感じるか、ということに無関心。
ユーザーの立場から物事を見ることができない経営者が苦戦します。

勝てる土俵。
皆さんの会社はつくることができていますか?
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