今年もめだかが育っている。そろそろ親の所へ戻すころになった。
朝方、水草の根を調べ、卵があれば別の容器へ移す。卵は1㍉ほど。その卵からかえたばかりのめだかは2㍉ほど。縫い糸の切れ端と見間違う。頭から体の1/3ほどに生まれながらの餌袋がある。餌袋のある子は育つと聞いた。これのを持たない子もいる。
いま飼っているのは「くろめだか」と思う。子どものころ近くの小川で、群れを作ってスイスイ泳いでいためだかと同じだ。群れになるとそれなりの大きさの魚に見えた。♪めだかの学校は 川のなか・・・、まさに童謡の世界があった。
絶滅するめだかの保存活動される方に聞いた話がる。
飼育しているめだかはどこで生まれたか定かでない。そのめだかを勝手に河川に放してはいけない。その河川のめだかの生態系が変わる。こんな内容だった。厳しかった口調を忘れられない。しみじみ自然は厳しいと思った。
めだかの種類は2千種類もあるという。最近店頭で見かけるめだか、めだかでなく鯉ではと見間違う種類もある。これらは野生の黒めだかを変性させたものという。こうしためだかを飼育に厭きたからと自然に放つことは厳禁なのだ。
めだかは雑食という。自分たちの卵も食するそうだ。かなり成長するまで別の容器で育てるが、うまくいかない。もういいだろうと群れと一緒にする。しばらくは先住のめだかが追い回す。人の世にも似たところがある。
(写真:そろそろ別飼いを終えるめだか)