
苗が良かったのか、育て方が良いのか、その両方の効果なのか、今のところ鉢植えのピーマンは順調に収穫出来ている。ブログで教わった「毎朝、揺すってやると受粉が進む」というコメント実行の効果も効いているかもしれない。
ピーマンを食べ始めたのは息子が園児のころ。「おばあちゃん美味しいね」と言いながら食べる様子を見て「好き嫌いは子どもためによくない」、そんな殊勝な心掛けからだった。終戦後の我が家の畑、大根にニンジン、玉ねぎやジャガイモ、里いもにサツマイモ、牛蒡などしかなかった菜園でとれたものを食した子ども時代を言い訳しても通用しない。そう、キュウリや茄子、カボチャもあったが、ピーマンはなかった。
農産物の旬、大方の品が年中店頭に並ぶ。これは、消費者が求めた、生産者が経営のために図った、いや、その両方の相乗効果がより高まり今の姿になったのだろう。さらに、農産品には「工場生産品」となっている品もあるとか。そんな中、鉢などで育つ野菜は旬の物。
鉢植えしたピーマン、収穫ができるかと茂った葉の下を覗く。そこの緑の空間に同じ緑の提灯を掲げたようなピーマンがぎ取られるのを待っている光景が。一幅の絵のようで、もぎ取るのを一瞬、思い止まらせる。これが地産地消ならぬ自産自消ならこそ体験できる喜びと思う。収穫記録に今日は4個、と記入した。