日々のことを徒然に

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芸能界音痴の片隅で

2017年01月10日 | 生活・ニュース

 紅白歌合戦出場歌手決定、曲名と紅白の取り決定、とNHKは勿論週刊誌も民放もが話題とする頃の高齢男らの話。「若い歌手の名前も曲名もようわからん、歌を聴かせるのか踊るのを見せるのかどっちかわからん、早口で歌詞が分らん、片仮名が多い」、こんな雑談を関係者が耳にされたら吹き出され「歳はとりたくない」と思われるだろう。分らん者の言いたい放題の中に私もいた。

 「要は、わしらは芸能界音痴と言うことよ」でこの話題は終わる。確かに、家族がそろって聞いた昔の紅白歌合戦の舞台は今はない。それを思い出し、残念に思う気持ちが、肴の一つになった。しかし、演歌に物申す声はなかった。歌をしっかり聞かせ聞いてもらうという歌合戦を望んでいることがよくわかる。

 ある月刊誌2月号、「大女優9人が語る昭和映画史」という大型企画が載っている。女優の名前は「八千草 薫、山本富士子、香川京子、佐久間良子、加賀まりこ、小山明子、いしだあゆみ、岡田茉莉子、岸 恵子」。永久保存版と銘打ち70頁余の特集。名前を見て全員の俳優時代の顔が思い出せた。加賀といしだが私より少し若い、他は佐久間をのぞいて八十路を踏みしめている。

 芸能界音痴も小さな領域では昔の記憶が残っていることを知った。名前の載った大女優を見ることは「昔の映画」をTVで観るくらいになった。いくら大女優でも一人では作品にならない。監督をはじめとする全スッタフ、共演者の総合力が観客を劇場に運ばせたことを具体的に語っている。映画だけではない社会も政治も、家庭も同じだろう。今年は酉年、鶏は夜明けを告げる家禽で縁起がいいという、次の大女優の卵誕生の年になれ。
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