小寒から15日、今日は24節季の大寒、字の通り最も寒いころになる。地球温暖化と言いながらこのところの降雪は、豪雪地域でもめずらしいと、雪かきの人らの声が伝わる。大寒、寒さは増し雪もお構いなしにやって来る予報、瀬戸内海沿いのこの地にも大雪・風雪・着雪など注意報が発令されている。風も強くなるらしく、明日の朝は積雪かも。
この季節の雲の色々。寒雲は寒天の雲ということで寒々とした冬の雲。冬雲といえばどんよりと空に低く垂れこめた灰色の雲、これは気持ちまで暗くする。寒雲が滞り凍てついた様に見えるのは凍雲。昔の人はこんな区分けをして詩歌に読み込んだという。こうした雲の変化で山羊が気を荒くすることもあるそうだ。
空模様は朝から忙しそうに変化していた。午前5時ころ、我が家付近は小雨が、少し離れた天空には雲に阻まれうっすらとではあるが半月が見える。6時には雲一つない空に激変。以降は厚い雲が暴れまくるように動き、パラパラ、時にはざあざあと雨を降らせる。車載の温度計は6度、もっと冷えれば雪だろう、そう思いながら運転した。そんなでありながら、日差しもあり洗濯物を軒下に出す家も見かける。
明日早朝、米国の新大統領就任式典。報道される、大統領選挙戦から続く、大方の国でそれなりの地位にある人が公には決し使うことはないと思う汚い言葉の数々、そこからどんな雲が米国をそして世界を覆うのだろうと気遣う。いくら大寒の夜とはいえ、人々を寒々とさてはならないことを知ってほしい、冷えた空に向かって訴える。