
広島カープは昨夜、京セラドーム大阪で阪神に11対6で勝ち、優勝へのマジック「27」を再点灯した。これで首位カープは2位阪神と9・5ゲーム差となり、残り35試合で対阪神7試合に全敗しても27勝すれば、阪神が残り39試合全勝しても広島が最終勝率を上回りセ・リーグ連覇へと踏み込んだ。
マジックはどうして計算して紙面に載るのか。上位2チームだけの争いか、3位にも自力優勝の可能性があるか、関連する試合の結果、例えば、広島は勝、阪神は負、DeNAは勝、など幾通りもの勝敗を仮定して現場記者が計算する。他社の記者も集まりすり合わせし「点灯」をデスクへ連絡してくる。結果を待つデスクは現場を信じていないわけではないが、万一を思い運動部員複数で計算する。その結果を確認して誌面に載せるという。日本プロ野球機構は公式発表をしない。
さて各紙のM27の取り扱い、広島の地元、中国新聞は1面で点灯を告知しスポーツ面は見開きで大きく載る。全国紙と言われる九州印刷3紙はどうか。ソフトバンクがオリックスに勝ち首位返り咲きが大ニュースなっている。両リーグ初の70勝も扱いが大きい。ではカープの記事はどうか。2紙は写真も載って中国新聞の「タカ首位返り咲き」と同じくらいの扱い。1紙はなんと「ベタ17行の記事」、これに限っていえばローカル紙だ。
今夜も阪神戦、8日の「M33」は翌日消えたが再々点灯ということが起きないよう戦ってほしい。今月中に優勝決定の報道もあるが、マジックを確実に減らしそれが「ゼロ」になった時がセの覇者、その先への期待はまたの機会に。