
2日続けて男ばかりの集い。一日目は一杯やりながらあれやこれやと話す。全員が後期高齢者、暑かった今夏もこのところ朝夕は少し暑さが和らいだ。当地は大雨豪雨に見舞われ無かったことに感謝しながら、各被災地への思いも話す。この間にも、幹事役はメニューを繰りながら注文を出す。配膳の人は私より年配婦人だが元気で「みんな残さずに食べんさいよ」と笑う。
20年以上続く年に2、3回くらいの懇親会、場所はここ10年くらい同じ店、店主も要領を得ている。一通り話し終わると、歳とは思いたくないが、自然と通院や薬、あそこが痛いなど遠慮なしに出る。思いもしない妙薬の話を教わるも入手したいとは思わない珍品。しっかり飲んで食べてしゃべって、さっと終わる。若いころには考えられなかった潔い終わりも年を重ねたたまものか。
二日目は緊急の打ち合わせとして招集がかかった。要件は確認だけでさっと終わり、招集者が体調不良で話はそちらに移る。日ごろ元気な人だけに少々気になるが、今の治療を続けるしかない、と当人はいう。気候も良くなるので期待しよう。
日中は暑い。しかし、見上げた空は澄んだ青さ、石を並べたような白い雲が漂い何となく秋をおもわせる。石を並べたような、という表現は気象予報士、旨い言い方だと思いお借りした。上空の白い石雲はやわらかく見ている間に形が変わる。地蔵さんならいざ知らず、高齢者が柔軟さを失い硬くなった頭を並べても振り返ってはもらえない。いやいや、それでもこれまで通り真摯に歩こう。