日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

三寒四温

2019年02月07日 | 自然 季節

 観測史上最大級の寒波が北日本にやって来る、そんな予報もある。寒波とは「寒気団が移動してきて、気温が急激に下がる現象」という。冬になると「寒」という字は季語でもあり、これを聞いたり見たりしない日はない。寒も、寒の入り、小寒、大寒、寒の内、寒中など寒さに合わせて使い分ける。また、寒旱(かんひでり)と言って雨が少なく乾燥した日が続き火の用心が叫ばれる。

 「寒さ」は名詞、「寒し」は動詞、「寒い」は形容詞。冬は寒いのが当たり前でその場その場で寒さの言い回しというか表現が変わる。今は聞かなくなった表現に「寒いと言って重ね着を」。CMではシャツ1枚で暖かい衣料が市場を席捲している。晩年の母が風呂に入るとき、脱いだ衣類が足もとに「うず高く」嵩張っていた、寒くなると家内が思い出す。重ね着が寒さ対策だった。

 「寒かったり暖かかったり、三寒四温ですかのう」立ち話する人の声が聞こえる。「サンカンシオンって、フランス語の 響きに似てるね」といった人がいると書いているのは落合恵子さん。唯一知っているが使ったことは無いフランス語の「ボンジュール」では感触がつかめない。フランスにも季語のような表現があるのだろうか。

 今年は雪らしい雪が降らなかった。寒い日もあったが暖冬という冬前の予報が効いたのだろうか、錦帯橋の雪景色が撮れなかったと悔しがる知人がいる。あと10日もすれば雨水、雪は雨になり地表では雪解けが始まる。月が替わればすぐに啓蟄、ここらの言い方をすれば「寒さもあといっ時の辛抱」となる。どうやら寒さの峠を越えそうだが、冒頭に書いた大寒波、西日本へ影響があるのだろうか。
コメント (2)
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