日々のことを徒然に

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梅の実

2019年06月01日 | 生活・ニュース

 九州南部は梅雨入りしたという。県内の梅雨入りは5日頃とかわっていないようだ。これから梅の収穫時期になるはずだが、少し色づいた梅が何個か道に落ちている。高いブロック塀を越えて2本の枝が「これ見て」というように覗いている。梅はこれから収穫の時期なのにすでに黄いろくなりかけている。ほかの枝の実も同じようだ。

 「腹をこわすから青い梅を食べてはいけない」、これは子どものころに言い聞かされた。柿やビワなどは貰って食べていたが、注意を守り青梅には手を触れなかった。梅は腹薬のようないわれをしているが、交通信号の青とは違うらしい。調べれば回答は即出るだろうが、知らないままでいるほうが、思い出としては味があるかと思う。

 梅雨になると雨や湿度の高い日が続き人は気分が晴れず不快な日が続く。しかし、この気象が梅の収穫時期になり梅は喜ぶ。だから、昔の人は、つゆを「梅雨」と書くことにしたのではなかろうかと想像する。梅の花をめでる詩歌は多いいが、その実を愛でる文には出会ったことが無いように思うが、薬効を思えばどこかに埋もれているのだろう。

 梅の実が落下するのは実を育てるエネルギーが不足している、畑の畔に数本あった梅の木を見て隣の畑から「昔は人糞を使った。それは畑の畔にもわずかでも効いていた。鶏糞を撒いて見んさい」と教えられ実行した。翌年は花も実も充実した。要領を覚えたところで公共用地として買収され埋め立てられ、わが家の畑が消え梅も採れなくなって何十年になるだろう。
コメント (2)
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