日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

そら豆

2019年06月03日 | 自然 季節

 「ジャックと豆の木」。ジャックが見知らぬ老婆に会い、金貨と交換した豆を母親は怒って窓の外に投げ捨てた。翌朝、ジャックが目を覚ますと窓の外には太い蔦が天に向かって伸びていた、というお話。もしそんな豆があったら天までのぼれる、一体何の豆だろう。子どもころにはチラッと頭をかすめたかもしれないが、その答えは今も知らない。

 豆の種類は幾つもあるが、戦後の一時期、畑でとれた豆、名前は分からないが、それを使って正月餅の餡を母が作っていた記憶がある。小豆もあったが、そうでない代用品の餡だった。餅でくるめば何餡か分からない、色変わりの餡餅も気にせず食べていた。

 何年か前になる、仲間と楽しむ農園でそら豆の収穫をしながら名前の由来を尋ねた。すると「さやが空に向かってつくためそら豆という」、私だけが知らなかったようで、「聞くは一時の恥 聞かぬは一生の恥」という諺を思い出した。欧米では「聞くと愚かに見えるが 聞かなかったら実際に愚か者になる」とある。洋の東西を問わず諺の表現は違うがその芯は似ている。

 先日、そら豆を頂いた。本を読みながらそら豆を肴にウイスキーの水割りを飲んでいた。気づいたら肴はなくなっていた。ふと、「えんどう豆とそら豆とカツオは食べすぎるとお腹をこわす」という歌があることを思い出した。どれも今が旬の物、何でも食べすぎれば良くないが、それほど美味いということだろう。それを実感しながら一日の終わりに感謝をした。
コメント (2)
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