日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

下絵付け

2019年06月04日 | 陶芸

 予報ではまもなく梅雨入りになるようだ。その前兆だろうか夕刻から小雨になった。水不足の稲田で地割れが発生している報道写真がある。昨年のような水害は御免だが、稲田に水不足というのは困る。昼間、海抜500㍍に在る施設で今月最初の陶芸教室。周囲は新緑に囲まれ、ウグイスの鳴き声も聞こえるロケーション、環境は申し分ない。

 粘土で作品という形を作るのが第一のステップ。それを素焼きし釉薬で色付けするのが第2ステップ。第一も粘土に遊ばれ難儀をする。木工とは違い作り直しや手直しは容易だが、作品全体が均一の厚さに出来ないことが作品のたわみや歪みになる。第二では釉薬を2度3度とぬり目的とする色合いを試みるが難度は高い。

 絵ごころの持ち主は専用の絵具で素焼きに直接描きつける。これが本当の絵付けだが、これも思うよう考えるようにはいかない。塗り損ねるとどうにもならない。そこで簡便な釉薬の組み合わせになる。そんな苦労をせずに下絵付けする方法もある。陶芸にふさわしい下絵を印刷した転写紙が商品としてある。上手に使いこなせば見栄えのいい器が完成する。

 転写紙を素焼きに転写すればいい。それには細やかで丁寧な操作を何度か繰り返さないと色が薄かったりずれたりと完全な転写は出来ず、仕上がりも見苦しい。そんな転写紙を少し大きめの皿1枚に始めて使った。出来栄えが分るのは本焼きの窯出し後になる。絵のつもりで描いても何かの図形にしか見えない難題の解決策ではあるが、頼るのはほどほどにしておこう。
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