
今朝の最低気温は13度を下回っていた。明るくなるにつれ雲が切れ、これぞ秋晴れ、そんな空模様に変わった。いつもの裏通りの散歩道を歩くと暑い、日陰を選んで歩くと「人は右側通行」の原則が崩れる。秋の交通安全週間は終わったが、スローガンのトップは「こどもと高齢者を始めとする歩行者の安全の確保」だったのに。
このブログで何度も城下町時代の裏通りの様子は紹介した。そんな中で知るかぎりでは、ここの道幅が最も狭い。カーブミラーに写る道幅、軽自動車がやっと通れるほどで、自転車に乗ったままで離合の難しいことを目撃している。しかし、そんなせま~い両側には広い屋敷で大きな家が並んでいる。安全に通るためには車が通らない狭い道でもカーブミラーは必要だ。
何年も前になるが、この道に初めて歩をいれたときに、どこかの屋敷に通じるのかと思いながら進んだら、次の角を曲がると広い道が見えほっとしたものだった。この一帯は狭~い道が迷路のように入り混じっている。戦国時代には他藩の武士が入りこめばたちまち殲滅されただろうが戦はなかった。
都会の街中に住む人には想像もできないような藩政時代の道が、今も重要な生活道路として重宝されている。自動運転で走行する車などはTV-CMの世界でしかないが、それだけに穏やかに暮らしている。せま~い道に続く屋敷からは柿の実が秋の日を浴びながら塀の上に顔をのぞかせ秋を満喫している。
(今日の575) 人生の裏道じゃない生活道