妻も知っている女性の知人が何年振りかに訪れた。顔を合わせるのはおよそ4年ぶりになる。家族や仕事など身の回りに関する話は、久素振りに出会った誰とでも共通する話題。突然、高齢者の仲を持つような仕事を始めたいので準備中と話題が一変した。じっくり聞いた。
勤め先から、車で1時間余の事業所の体制強化のためとして転勤の話が出た。家庭の事情で受けられず退職した。彼女はある技術を取得してその企業へ勤め始めた。熱心に勤務していたことは見たり聞いたりして知っていたし、仕事は楽しくやりがいがあるとも話していた。仕事は続けたいが転勤は出来ず、また諸条件を考え仕方なく退職に至ったという。
会社で経験したことを活かせる女性ならではの仕事を続けたい、勤めてきたことを思い返すとそう思うようになったという。そのために企業設立のセミナーを受講、サポーターにも相談をしている。主に狙うのは、高齢者が日常で困ったことを手助けする、その時は年金への負担が重くならいようにサポートできる内容にしたいという。
小さくても企業組織にするとそれなりの体制が必要になる。最も頭を悩ましているのは雇用についていう。具体的なことは省くが、新しく働く人が仕事にも働くことにも喜びを持ってもらえて収入の足しになる、そんな形態にしたいという。還暦を過ぎたばかりのこの人のこれからの立ち上げにエールを送る。
(今日の575) 六十路きて生きがい定め歩み出す