昨日は3連休の中日。曇り空から小雨が時折ふるが、猛暑のころを思えばしのぎやすくなる暦では白露。50数年前に開店した自販機コーナー前を通りかかった。他県ナンバーの乗用車が何台も止まっている。ちらりと横を見ると、うどん自販機に列ができており、食べている人も見える。コーナーを通り過ぎて車を止め覗いた。
遅い朝食時間のころだった。家族連れに若い仲間同士と思える人らで、うどん自販機周りが賑わっている。これほど混んでいる店内は久しぶりに見た。ここは通称欽明路道路の開通と同時に開店した自販機コーナーで、近くに住んでいるころには、息子を連れて何度も食べに訪れた。
うどん以外の自販機を利用した記憶はないのだが、装いが変わっている様には感じていたが、このうどん自販機は開店時のままと思う。ここの自販機はSNSでも紹介されていて、少しは知られているようだ。開店時の店主は知人で「いつまで動くものやら」と心配されていたが、50年以上も働いている。
この長い人気者物(者)の賑わいを初代店主が見たらなんと言うだろう。開店当初、客もいないのに一晩中動いて、自販機の前がうどんの山になっていたそうだから、いつまで動くかの疑問もうなずける。TVでも各地の自販機が映されると、この種の自販機が登場している。故障すると修理が難しいと聞く。利用者は慈しみを持って丁寧に接して欲しい。
(今日の575) 自販機の原点だから人気あり