問われたことについて知らなかったり感覚が鈍かったりして答えられないとき「そうした方面については音痴でして」と弁明する。この場合の音痴はそれ以上は攻められはしないだろうが、もう一つの音痴は「それでもと」攻められ恥をさらしたことは何度もある。それは「音に対する感覚が鈍く正しい音程で歌を歌えないその人」とある辞書に載っている。
カラオケも趣味の一つで歌もうまい方のブログに「オンチ」には2つのタイプがある。「一つは音程を正しく記憶・表現できない、二つ目はリズムにのれないリズムオンチ」。私は自慢ではないがその両方を具えているから人前では歌えない。オンチ解決策の一つとして「好きな歌を何回も聴き歌う」とあり、何昔も前にそんな努力をしたことを思い出す。
仲間と行ったスタンドで連れがリクエストした曲が流れ始めた。曲の背景に映る風景が何と見覚えのある風景ばかりで見入った。割烹半月庵、名勝・錦帯橋とその下を流れる清流錦川、吉香公園とどこ出しても地元として自慢し誇れる風景ばかりだった。歌は初めて聞く伍代夏子の「戻り川」、歌と背景のマッチがドンと響いた。
「オンチを治す早道は歌詞を覚えること」と聞いていたが歌詞の暗記には苦はなかった。暗記を終えると通勤の車で曲を流し始めた。何百回聞いたり口ずさんだかしれない。その結果は実を結び、出張でも岩国のPRとこの1曲だけ歌った。退職してしばらく経ってのカラオケ、久しぶりにリクエストした。背景はビルの谷間を若い男女がただ歩くだけ、それからは勧められてもリクエストはしていない。
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