日々のことを徒然に

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霧雨の棟上げ

2024年10月29日 | 地域

 近くへ出かけた帰り、レッカー車のアームが長く高く伸びているのが見える。二つの掛矢の小気味良い渇いた音も聞こえる。これは経験から木造新築の棟上げと決めて、並行する隣の通りへ廻る。建築現場、そこは小学校時代の心に残る先生の住まいされていた跡、更地なって久しいが、いつ新しい建物が出来るのだろう、何度も思いながら通っていた。

 立ち寄ったときは霧のような小雨が見られたが、このくらいの降りで棟上げは中止できない。アームで吊り下げ運ばれて来た部材を2人の人が受け取り、組み込み個所に当て、代わる代わるに掛矢ではめ込んでいく。終わり近くなると二つの掛矢の音は同時にトントントンとなり完結する。

 散歩などの途中で数多くの棟上げを見てきたが、初めてヒヤリ場面に出会った。短い工作された部材を上にいる作業員に手渡しされるときだった。手渡して、差し上げた作業員が手を離した瞬間、部材が上の作業員の手を離れ落下した。現場の人も見ている私も「危ない」お声を出した。幸い手渡した人は素早く身をかわし事なきを得た。

 この近所も気づけばこの新築が6軒目で、各戸から見通せる。城下町と呼ばれた昔の住宅街もこうして姿を変えていく。道路際まで建っていた旧家の姿は完全に消え、道路側がガレージという車社会の姿になる。これは昔の住宅地に新築される家のスタイルになっている。どれも複数台横並び出来る広さ、さて完成はいつだろう。
 
 (今日の575) 棟上げの餅撒き拾い今は消え
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