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「大晦日も元日も365日のうちの1日ではないか。なんで特別な日とするんだ」と話しかけられ困ったという人の話がある。人に迷惑を掛けないならその日をどんなに過ごそうと構わないと答えたという。人生を走り続けることは出来ない。どこかでひと息する、腰を下ろして一服する、走ってきた道を振り返るなどは欠かせない。年末年始はそんな一里塚かもしれない。
例年、大晦日の午後11時からの除夜会へ門徒の一人として参拝する。正信偈を参拝者全員であげる。これはお経ではなくお念仏の教えを偈文(うた)にして表されたものと教えられる。法話の後で除夜の鐘をつく。1打目のごぉ~ん~んという底知れぬ力強い音の響きは全身を振動させ、過ぎた1年の諸々を振るい落としてくれる。2打目はくる年への願い流布してくれる。その後で坊守手作りの善哉をいただく。鐘楼で冷えた身体が喜ぶ。
鐘をつき終ると今度は氏子の一人として石段を上る。石段は107段、煩悩より一つ少ないがこれは仏教での話、神には関係しない。柏手を打ち願いを託す。積まれた樽酒は奉献された地元の銘酒、これをお神酒としていただく。寒風にさらされた寒酒は身に沁みる。今年もこうして穏やかなに明けた。
購読紙1面の「日本初の新元素 認定」の大きな見出しはお年玉に思えた。原子番号113番の新元素を発見したのは理研であると国際学会に認定されたという。日本初、アジアでも初めていう快挙、日本の基礎科学の実力を世界に示したことになる。周期律表に記載される名前は「ジャポニウム」元素記号は「Jn」が候補という。2004年から始まった実験、愚直は科学者が米ロのライバルを制した。科学界には幸先よい年明け、平和への礎となって欲しい。
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