
退職され帰省された方が個展として始められた「日本の祭り写真展」が17回目になった。今も全国各地に撮影に出かけられている。話を聞いていると、祭りにまつわる歴史や特徴、地域の姿などをじっくり研究して出向きカメラを構えておられる感じがし、祭りの賑いの奥にあるものを感じる。
今回は九州は「伊万里トンテントン祭り 佐賀県」と「八代妙見祭(妙見宮祭礼神幸行列)熊本県」の二つ。伊万里は200年以上に渡り行われる祭りで、神輿と団車が激しくぶっつかりあう勇壮さが特徴という。勇壮なだけに大きな事故があり、勇壮さを欠いた祭りとなったら観光客が激減、工夫を凝らして勇壮さを再現したところ客足が伸びたという。ぶっつかり合いの写真は迫力がある。
八代の祭りは江戸時代から380年受け継がれたもので九州三大祭りの一つで、国指定重要無形文化財でありユネスコ無形文化遺産にもなっている。圧巻は飾馬の神馬が川の中を駆ける、それを老若男女がそれぞれに手綱をとり共に駆ける人馬一体の姿の10数枚は見ごたえがある。走り終えた神馬のほっとした表情の1枚には見入ってしまった。
長崎くんち、唐津くんち、など九州の祭りではよく聞く「くんち」、くんちとは、九州北部における秋祭りの呼称と教えられた。秋祭りは収穫を感謝して奉納される祭り、先の祭り2つも10月と11月の行事だった。日本三大くんちは長崎,博多、唐津の三つをさすそうだ。くんち、いわれは幾つかあるようだが、それはまたの機会にしよう。
(今日の575) 収穫の喜び神に奉る
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