日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

撲滅させる

2022年05月21日 | 地域

 アルゼンティン蟻が日本で最初に発見されたのは、隣の広島県廿日市市で、船による輸入木材の受け入れ港があり、その周辺から広がっていったことが確認されている。輸入木材の中に巣食っていた一群が分巣して上陸した可能性が非常に高いといわれる。

 体は小さいが攻撃性が強く、繁殖力も旺盛なので、数にものを言わせてあばれる。何年か前になるが、我が家の近くでブロック塀の隙間、土から出ている木の根、家と道路の境界にある小さな穴などを捜索するような複数の人を見かけた。聞くと「アルゼンチン蟻」の生息を調べている市の職員だった。いたるところで確認している、駆除は地域全体で一斉駆除をしないと効果がないと聞いた。

 自治会を通じて「アルゼンチンアリウルトラ巣ごとと退治」という「ペイト(えさ)」が届いた。ペイトは駆除に有効な成分へ蟻が好む糖分やタンパク質を配合してある。巣に持ち帰ったペイトを仲間たちが食べることで巣全体が駆除できるという。廿日市港近くの会社が完成させた「誘因駆除剤」。ペイトを仕掛けたさわやかな容器からは想像もつかない効能がうたわれている。

 これまで、直接被害を見たり感じたことはないが市職員は「アルゼンチン蟻の巣は関東以西では全部繋がっているかも」と笑いながら話してくれた。そのくらい繁殖力が強く人や農業などに害を及ぼしてるようだ。蟻の退治液剤は使っていたが、ペイトと併用すればより効果が高まるとある。

 (今日の575) 侮るな蟻の一穴知ってるか
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他山の石

2022年05月20日 | 社会 政治

 県内の人口3千人ほどの町が全国放送で連日報道されている。その内容は、新型コロナウイル対策の臨時特別給付4630万円(463所帯分)を役場が誤給付したことから発生した問題、いや事件になった。誤給付と認識しながらその大方を外国のカジノで使ったとして別口座に移したことで逮捕者がでた。

 これほど大きく報道されるので、全国で初めての事例かと関心を持って注視していた。ところが、金額の多少を別にすれば誤給付の事例が全国に何件も起きていることを昼のニュースで知った。なかには今回と同様に、返済を巡って訴訟になっている件もあるという。全国でこれほど事例があるのにどうして今回のような誤給付が起きるのだろう。

 「他山の石」ということわざがある。「他人の言行や失敗が、自己を磨き鍛えるための戒めや参考になること」という。税金を使途する行政は特にこの言葉を参考にして、間違えない、住民に迷惑を掛けない運営をして欲しい。

 誤給付と知りながらその金額をギャンブルに使用したことは常識としても許されないことだし、法に照らして結論を出して欲しい。誤給付の原因は町に在ると町長は説明されている。ここにきて、なぜそれが発生したのか、ようやくその詳細が報道されるようになった。町の人の「役場が罪びとを作った」という声を真摯に受け止め二度と起きないことを願う。

 (今日の575) 大金を短期に処理の知恵どこに
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祖父の掛け時計

2022年05月19日 | エッセイサロン
2022年05月19日 中国新聞セレクト「ひといき」掲載

 腕時計の修理のため、知人に店を紹介してもらった。店に入ると、同じ時刻を示す電波時計が何個も並んでいた。その中で幾つかの古い掛け時計が、ひっそりと息をするように存在していた。祖父が大切に扱った掛け時計とそっくりな物もあり、懐かしくてしばらく見入った。
 「古いのは100年になりますよ」。店主は私の目線を追って言った。
 子どもの頃、家の時計は居間の中央の柱に掛かっていた。ぜんまい巻きは祖父が担った。踏み台に上がり、文字板にある左右の穴にねじを差し込み、数をかぞえながら回していた。
 私は、左右の巻き数を同じにするのだと、自然に覚えた。中学生からは、祖父に代わって巻いた。ジージーとぜんまいが締まるに従って強い力が必要になる感触を今も覚えている。
 父は腕時計、祖父は懐中時計を持っていた。父は気ぜわしそうに、祖父はのんびりと竜頭を回した。時刻合わせはラジオに頼っていた。壁時計は、祖父が何日目かに必ずねじを巻き、懐中時計と時刻を合わせた。だから家族が頼りにする掛け時計は一度も止まらなかった。
 ついのすみかの新築に合わせて、掛け時計を購入した。店の薦めは少々値の張る品だったが、記念だからと、思いきって買った。以来、28年。正確に時を刻み続けている。
 祖父が逝って62回目の年忌がくる。ぜんまいはなく、明かりで動く。時刻は自動調整。手のかからない進歩した時計、祖父はどう思うだろう。

 (今日の575) 掛けたならほこり積もるも気がつかず
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18㍑ポリ缶の日

2022年05月18日 | 生活・ニュース

 家庭用燃料はLPガスと灯油を使っていたが、何年か前にガスだけに切り替えた。その時、4缶あった灯油缶を一つだけ残した。オール電化の家庭で停電時に暖が取れなくて苦労した話を聞いており、万一の時を思い灯油用ストーブ1台とポリ缶1個を残している。これまでは一度のお出ましは無く過ごしている。

 先日、物置の片づけをしていて、このポリ缶を廃棄しようかどうしようか、と思いながら保管を続けることにした。今朝「今日は18㍑ポリ缶の日」ということを知った。由来は、18㍑缶(通称・石油缶、一斗缶)は、従来5㌎缶と呼ばれていたが、18㍑缶に名称が統一されたことを記念して、5㌎の5と、18㍑の18から5月18日を「全国十八リットル缶工業組合連合会」が記念日にしたという。

 このポリ缶、何十年と我が家でその役目をはたしてくれ、今は待機中という状態。よく見ると缶の表面にその用途が分かりやすく刻まれている。「火気厳禁 灯油用 第四類第二石油類」の他に「灯油用ポリエチレンかん」の認定証や大きなJISマークもついている。これくらい大きければ品質に安心できるが、購入時にそこまで気を使ったかは記憶にない。

 毎日、いろいろな日が、いろいろな由来や意味合い、語呂合わせなどから記念日とされている。それぞれについては人の誕生日にも似た意味合いがあるだろう。今日の語呂合わせの日は初めて知ったが、それぞれに知恵を絞った名づけに面白さを感じている。

 (今日の575) ポリタンクポリエチレン製と辞書にあり
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未来のためにSDGs

2022年05月17日 | 社会 政治

 「SDGs(エス・ディー・ジーズ)」、この4字を目にしない日はないくらいの活動になった。これは「持続可能な開発目標」で「持続可能とは、現在の私たちだけでなく未来の人たちでも安心して暮らし続けることができる」として実現のため掲げられた目標とメモしている。「誰一人取り残さない」持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現のため、2030年を年限とする17の国際目標がある。

 市内のある県の施設に、17の目標の紹介と、当該施設で実践する10の対策が受付横に大きく掲示されている。それは施設職員さんの手作りだと思う。この施設は海抜500㍍の自然のなかの絶景の宿泊施設に加え研修や創作、野外活動に各種イベントなど利用者に応じた利用ができ、全年齢層・老若男女年間で万を超える人が利用している。

 10の対策。①使わない部屋の電気は消す ②冷暖房の電気を節約(熱中症や換気に注意) ③水を出しっぱなしにしない ④自然を守る(ゴミを捨てない・拾う・持ち帰る) ⑤整理整頓を心掛ける ⑥いつも綺麗に掃除する ⑦物は大切に ⑧食べ残し(ゴミ)を減らす ⑨仲良く楽しく活動 ⑩以上のことを「先手必笑」で行う。

 施設運営者としては管理上必要な内容だが、施設を離れた毎日の生活にも有効な内容だと感心する。これを実践すればSDGsにも寄与することにもなる。先手必笑は「目標に対しよく考え、早く手を打ち、素早く行動を起こせば、必ず笑える時がj来る」そうだ。掲示は、「知ってる」ことから「している」ことに、で結んである。

 (今日の575) 面倒くさい先手必笑を遠ざける
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小さな窓に満足

2022年05月16日 | 生活・ニュース

 長年使ったスマホから見捨てられ類似の機種に変更、何とか慣れアプリの整理など我流で済ませた。前のスマホでは備える機能のほんのわずかしか使っていないが、今回もそれは変わらない。ただ前の機種で、工夫、改善して欲しかった部分が希望していたように変わっていた。

 それはスマホケースのカバー。スマホセールの一つにカメラの高機能化があげられ、小型のデジカメを追い越す写真を撮れるようになっている。しかし、前のスマホはカバーの蓋を二つ折りにするとレンズを覆うため、カバーを半開きのままで撮る型式だった。すぐに気づき交換を申し出たが、「この型式にはこのカバーしか無い」ということで長く不便をした。

 変更したスマホのカバーには縦4.5㌢横3㌢のくりぬきの窓がある。カバーの蓋を二つ折りにすると、くりぬかれた箇所が、3枚のレンズの位置にピタリと重なり、スマホを安定して写せるようになっている。前の機種購入時のアンケートで不便を指摘したが、それが採用になったか否かは分からないが、写真は取りやすくなり、新しい機能もついておりしっかり楽しみたい。

 不正アクセスによる被害や個人情報漏洩防止のための仕掛けが増えている。電話は登録した番号以外は受電しないで、必要なら伝言を残してもらうことにしている。SMSやラインではまだ不審通信を受けていない。パソコンと合わせ、引っ掛からないように高齢を自覚して使って行こう。

 (今日の575) 公共の施設につけてワイファイを
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ちんすこう

2022年05月15日 | 生活・ニュース

 沖縄の代表的な土産の一つに「ちんすこう」がある。これは「小麦粉、砂糖、ラードを主原料とした焼き菓子。もともとは、琉球王朝の王族や貴族が祝い事などのときだけに食べるお菓子として珍重されてきた沖縄の伝統菓子」とされる。素朴な味が好きで、あるスーパーで九州・沖縄物産展が開かれていて一袋購入した。

 この沖縄伝統の菓子が「ちんすこう」沖縄産では売れなくなる事態が起きそうになったという沖縄タイムスの記事を目にした。今から47年前、鹿児島の菓子屋が「ちんすこう チンスコウ」の商標登録を申請した。これを知った沖縄出身の弁理士が商標登録の重要性を訴え、沖縄県民の応援を得て運動する中で、申請した菓子屋が取り下げ、沖縄銘菓として今に続くという。

 今日は沖縄が復帰して50年。日本は1952年4月28日、沖縄を抜きにして主権を取り戻した。これは沖縄を米国の人質にしたままの国際復帰だった。それから20年後、「核抜き、基地本土並み復帰」という触れ込みで復帰は実現したが、広大な米軍基地から来る負担と日米地位協定の不平等さなどから、本土並みは今日に至っても果たされていないと報道される。報道を見ていると基地機能の強化ばかりが進んでいるようで基地の街に住んでいる者として気になる。

 「日本人なら必ず見ておくことが二つある。それは沖縄と歌舞伎」と話す教養ある先輩がいた。それは「今の日本の平和と日本の伝統を知ることで、己を考えるときの礎になる」そんな話を聞いた。私はどちらも見ていない。歌舞伎座に機会は無かったが、沖縄の報道は関心を持って見てみている。

 (今日の575) 沖縄の本土に並ぶ時はいつ
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枇杷の効用

2022年05月14日 | 回想

 遠くから見ると黄色の野鳥が群がって止まっているように見える、もうこの季節かと思う。それは枇杷の木で、枇杷の実の傷つき防止、鳥獣や虫の餌にさせない、太陽光を避けるなどのために袋かけをする。とい言って我が家にはないが、摘果しながら袋かけする人から聞いたことがある。

 枇杷の実はオレンジ色に薄い黄が掛ったような色あいの丸い実。肉厚だが中には大きな種が2個潜んでいて、食べしろは見かけより少ない初夏の実。これが常緑樹でバラ科というが、どこが似ているのだろう。あの大きな葉には素晴らしい薬効があるといわれるが、実も素晴らしい効果がある食べものでビタミンやカロチンなどいくつもの栄養素があるとか。効果があるほど食べたことはない。

 葉も実も人体に有用な要素を持つなら幹はどうだろうか。思い出がある。息子は小学1年から中学卒業まで剣道をしていた。中学生の時に子どもの話しになり剣道をしていることを話すと、有段者の知人が、素振りの練習を木刀でするようにと愛用の品をもらった、その木刀が枇杷の木製だった。あとで品質の良いことを剣道の顧問から聞いて驚いた。今も保存している。

 子どもでも枇杷の薄い皮は簡単に向けて、そのままパクリと食べた。種はその場にポイ捨てだった。というのは、皮をむいて皿に盛って、などではなく取った木の下でいくつか食べると駆け回って遊んでいた。昔の子どもは野性的で元気だったのは枇杷の栄養素のお陰だった、苦笑しながら思い出す。

 (今日の575) 大きな種あの空洞が実ならいい
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梅雨の走り

2022年05月13日 | 自然 季節

 天気予報では「梅雨の走り」と季節感のある表現で気象情報を伝える。地域によっては月間記録を更新するような降雨量も観測されており、走りでなく本番のような雨量になっている。線状降水帯の発生も心配されるというから長い梅雨になりそうだ。

 知人の稲田は数段の棚田が他より高い位置にある。雨が少なく田植えを心配していたが、このところの雨で水量が回復、育苗センターから届いた60箱の苗を植えた、とSNSにアップ、ほっとした様子が伺えた。これからは適当な雨量と夏の陽ざしが欲しい。害虫は防げるが、自然界で起こる台風などの影響が及ばないことを願っている。

 田植えといえば、小学校のころには農繫休校があった。昔、校区内にあった多くの水田は道路や商業施設、宅地に変わり田植えの光景を見ることはなくなった。畑も宅地化が進み農業を取り巻く環境の大きな変化を感じる。食料自給率の低い日本の食の先行きが気になる。

 瀬戸内の住んでいるこの地では降ったりやんだりの小降りの状態で静かな雨。昔の梅雨の雨が静かに小止みなく降るさまに似ており「しとしと」感を思わせる梅雨の走りだった。梅雨の走りと言うのに、太平洋沿岸は大雨に注意せよと呼びかけている。本当に長い梅雨になりそうだ。

 (今日の575) この雨も降りゃなきゃ困る生活水
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気遣う心で交通安全

2022年05月12日 | エッセイサロン
2022年05月12日 中国新聞「広場」掲載

 わが家の前の道を小学生が登校する。子どもたちは車が近づくと「車が来た」と1人が声をかけ、みんなブロック塀にランドセルが当たるほど寄って立ち止まり、通過を待っている。
 この道は住宅街にあり、車の離合が難しいくらい狭い。出勤する近くの人の車や近道として抜ける車が通る。子どもたちは声をかけ合って注意を促す。この行動は学校や家庭の指導の成果だろう。
 ある時、高齢男性が運転する車が児童の横をゆっくり進み、窓を開けて「ありかとうね」と笑顔で声をかけていた。すると子どもたちは「はい」と返事して学校に向かった。
 私は人や車に道を譲ってもらうと軽く手を上げ、会釈して「ありがとう」の気持ちを表す。今回のように運転者が子どもたちに一声かけることで、気持ちが晴れ晴れする。
 運転者、歩行者ともに気遣いし合って、事故がないことを願っている。


 (今日の575) 明日の世を託す子らの背頼もしく
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