a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

文化庁公演その10  『セチュアンの善人』

2007-12-04 23:45:21 | 旅公演
いよいよ文化庁シリーズ最後の公演。

思ったよりも宇和島からの移動がスムーズで、
早めに到着。
またまた先生方がたくさんお手伝いしてくれて、
とっても助かりました。
体育館仕込みも慣れてきて、
2時間半くらいで前日仕込み終了。

公演最終日にして、
500人弱の生徒。
このシリーズは初日と楽日がけっこうな生徒数でした。
リハーサルで、なかなか声も出ていたので、
けっこう楽しみでした。

今日は、極寒の体育館。
ストーブを焚いたけど、
床に直に座るので、下から冷えてくる。

そんななか、生徒たちは良く観ていた。
合唱も声が出ていたのは、
人数が多いせいだけではない。
『八匹目の象』のうたが、
志願者で、男の子だけ。
「もう、やんなった~」
で始まるフレーズにぴったりの、
個性的なソングになりました。

写真

写真

すべてに出演した生徒会長のカーテンコールもなかなか印象的でした。
校長先生が、
「ちょっと難しいな、とか言っていた保護者もいましたが、
こういう本格的な芝居が観れて、
それぞれの子ども、
どのようにでも考えていけるようなところが良かった。
学校で観る芝居は、押しつけがましい芝居が多い中、
そういうものがないのが良かった」
と話してくれたのが、とても印象的でした。

延べ19日間で10ステージと、
長丁場の公演となりました。

『セチュアンの善人』という芝居が、
学校公演で廻るという、
困難な挑戦だったけど、
この中学校公演は、
かなり出演者たちの自信になったと思う。
また、不可能に思えた生徒参加型も、
やってみたら、
けっこうおもしろく出来たのも収穫だった。

来年以降の旅にも、
良い終わり方になったかな、と思う。

来年明けて、この公演の追加が内定した。
高知と愛媛と山口。
今日は愛媛の中学校の担当の先生が来てくれた。
また来年2月、あと3回、公演が続く。