a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

2012年11月30日 小豆島町立内海中学校

2012-12-02 00:46:56 | 旅公演


高松港よりフェリーで移動。
前日は、仕込のみ。
生徒たちは期末試験中ということで、
先生方のお手伝い。
屈強。
仕込の途中でのぞきに来たりして、
感心の様子。
ニヤリ。



ワークショップ時は、横長の体育館を横使いと考えていましたが、
やはり、通常通りに仕込むことに。
天井の高さは、そんなのに問題ならなかったのですが、
窓が広く大きくて、
暗転づくりがなかなか難儀しました。



生徒たちは、
かなりシャイで、
ワークショップ時にも感じたテレが強く、
リハーサルでもなかなか声が出ない。
ワークショップは1時間かけて、多少声が出るようになったけど、
開演前の10分くらいでは…。
先生方も、一緒にやってくれる先生と、
そうでない先生もいて、
その辺が微妙だったり。



開演してからの静寂。
広い体育館と思ったけど、
縦の距離はそうでもないので、
いつもと変わらない距離感。
ミーティングで、細かいことをチェックして、
少しずつ修正を加えていく。
少しでも、精度を上げていく。
初めて見た人にはわからないかもしれませんが、
いつでも、その時、その瞬間にしかできないものを、
その場にいた人たちと共有していきたいと思う。





頑張って歌っていた選抜チームも、
やはりシャイ。
振り付けは、苦手なよう。
それでも、先生たちのろうそくが生徒たちを囲む明かりを見て、
きれいだなぁ、と思う。
声にならないため息が、
少しずつ空間を埋めていく。



表現は苦手でも、
観る、という思いは強かった。
緊張感と集中力が、
舞台を最後まで支えてくれたかな。



終演後のバラシを手伝ってくれた3年生たちの無邪気さや、
搬入以上に手伝ってくれた先生たち。
勝手ながら、芝居がうまくいったという手ごたえだったと思った。
最後まで、シャイな島の子どもたちだった。