a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

Diary of "Furcht und Elend des Dritten Reiches" 14

2015-03-01 23:42:21 | 東京公演
『第三帝国の恐怖と貧困』稽古場日誌


2月22日はパンフの写真撮影の日でした。
撮影は松浦範子さん。
クルド民族を取材する数少ない日本人ジャーナリスト。




写真は重さんとカメラ談義をする松浦範子さん。
劇団員からはのりちゃんと呼ばれて親しまれています。
劇団員の竹口範顕(おお、同じくのりちゃんですね!)が、
松浦さんのクルディスタンに関する著書を読んで、この方にお話を伺いたい!
と熱烈なアタックをしましたところ快く劇団でのクルド民族についての講義を承諾していただきました。
それがきっかけで、公演のパンフ写真を撮ってもらうようになりました。

松浦さんはいつの間にかそっとふところに入って来る方。温かいお人柄。かわいらしい笑顔。
その特長は写真を撮る時にもいかんなく発揮されています。
今回は重さんが撮影する時に「役者の目を撮ってくれ」と注文したこともありますが、、、



近い!

けれども、何故か馴染んでる。

今回も30人の出演者の魅力を余すところなく引き出してくださっています。

いつも欠かさず公演を見に来てくれる松浦さん。劇団員の心の拠り所と言っても過言ではない!
松浦さんと繋がることができて本当に良かったです。

文責:桑原睦


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東京演劇アンサンブル創立60年記念公演Ⅲ
第三帝国の恐怖と貧困 






作 ベルトルト・ブレヒト
訳 千田是也
構成・演出 松下重人

音楽 菊池大成
ピアノ演奏 菊池大成 山本有紗
衣裳・舞台美術 竹内陽子
舞踊 菊地尚子
照明 大鷲良一
効果 勝見淳一
宣伝美術 スズキコ―ジ+奥秋圭
舞台監督 竹口範顕
制作 小森明子 太田昭

2015年
3月12日(木)19:00 ♭
3月13日(金)19:00 ♯
3月14日(土)14:00 ♭
3月15日(日)14:00 ♯
3月16日(月)休演
3月17日(火)19:00※ ♭
3月18日(水)19:00※ ♯
3月19日(木)19:00 ♯
3月20日(金)19:00 ♭
3月21日(土)14:00 ♭
3月22日(日)14:00 ♯
♭=菊池大成
♯=山本有紗

ブレヒトの芝居小屋 全席自由

料金
当日=4,500円
前売一般=3,800円
前売学生=3,000円
※=Low Price Day=2500円

受付・お問合せ
劇団事務所03-3920-5232
webチケット
*無料の会員登録が必要です。


キャスト

1「国民共同体」
士官1 三木元太
士官2 和田響き

2「裏切り」
夫 篠澤寿樹
妻 上條珠理

3「白墨の十字」
突撃隊員 大橋隆一郎
料理女 天利早智
女中 永野愛理
労働者 大多和民樹
運転手 浅井純彦

4「泥沼の兵士たち」
ブリュール 和田響き
ディーベンバッハ 篠澤寿樹
ロマーン 坂本勇樹
神学者 三瓶裕史
親衛隊員 雨宮大夢

5「法の発見」
区裁判所判事 竹口範彰
警察官 本多弘典
検事 尾崎太郎
廷吏 篠原祐哉
女中 仙石貴久江
高裁判事 伊藤克

6「物理学者」
科学者X 坂本勇樹
科学者Y 和田響き

7「ユダヤ生まれの妻」
妻 洪美玉
夫 尾崎太郎

8「スパイ」
夫 雨宮大夢
妻 桑原睦
男の子 水流梨津美
女中 山智子

9「黒い靴」
母 冨山小枝
娘 正木ひかり

10「箱」
おかみさん 清水優華
ふたりのこども 水流梨津美 永野愛理
若い労働者 坂本勇樹
その妻 山智子
突撃隊員達 大橋隆一郎 和田響き

11「釈放者」
夫 熊谷宏平
妻 町田聡子
釈放者 三瓶裕史

12「いましめ」
少年1 正木ひかり
少年2 永野愛理
少年3 水流梨津美
少年4 山智子
少年5 篠原祐哉
班長 仙石貴久江

13「職業斡旋」
夫 浅井純彦
妻 名瀬遥子
隣りの女 真野季節

14「国民投票」
女 奈須弘子
年上の労働者 大多和民樹
年下の労働者 三木元太

東京演劇アンサンブル『第三帝国の恐怖と貧困』HP


東京演劇アンサンブル こどもの劇場公演
音楽劇 はらっぱのおはなし

作=松居スーザン
脚本=篠原久美子
演出=関根信一
音楽=菊池大成

2015年
4月4日(土) 14時半/19時
4月5日(日) 13時
ブレヒトの芝居小屋

前売一般 2500円
前売学生 2000円

Diary of "Furcht und Elend des Dritten Reiches" 13

2015-03-01 23:27:46 | 東京公演
『第三帝国の恐怖と貧困』稽古場日誌


本日も2場ご紹介!

**************

8.スパイ

“さあお次は大学の教授達
ひよっこが先生方の耳をひっぱり
胸をそらし、
真っ直ぐ立てと教えます
学生はみんなスパイ
天のことも地のことも
決して知ってはなりません
誰の上に何が起こるか誰に分ろう

それからお次は
かわいいお子さんたち
絞首人や拷問者を呼びに行き
そいつをおうちに連れて来て
パパとママを指さして
あれが裏切り者だと教えます
ご両親は有り難くお縄をちょうだい”



雨降りの日曜の午後。
家族を蝕む不穏な気配。



夫:雨宮大夢

よく「体育会系俳優」と称される元野球児。
今回もまさに稽古は千本ノック!笑
なーんかどこか抜けてるけれど、何事にも全力投球、ド真面目。
諦めることを知らない人。
この役ではのらりくらり、を要求され、全力型の彼は悪戦苦闘しているようですが、
情けなさ爆発のユーモラスなシーンになりそうです!



妻:桑原睦

相手役の雨宮と二人で自認しているのが「チーム生真面目」というのは彼女談。笑
本当に“生”真面目で、根気強い(というかドM…?)。
不思議な世界観を持った人。擬音が独特すぎる。
オーラは凛としてクール、中身はほんわかふにゃんとあったかい。
このシーンではあまり見たことのない睦さんの一面も垣間見れそうですよ♪


男の子:水流梨津美

おバカな弟分キャラ、というのが身に染み付いてしまっているよう(ちなみにスカートを履く役が来たことがないらしい)。
いつだってハチャメチャに元気、かと思いきや実は意外と落ち込みやすい。笑
華のあるオーラと、どこまでも響き渡る天性の声が、生き生きと放たれることに期待!



女中:山智子

ハムスターみたいな愛らしい顔をしてるのに中身は案外凶暴で大胆。
(「忘却のキス」を見た方はご存知かと。笑)
自分を追い込みすぎる癖があるけれど、
そこに彼女の強さと脆さが詰め込まれているような気もしています。
そんな智子の強い眼光が垣間見られるシーンがたくさんあるのでお見逃しなく。

ちなみに「白墨の十字」出演者チームが全員「目が切れ長」と紹介されていましたが、
このシーンに登場する俳優たち、それとは真逆の「チーム・目がデカい」です。笑


*********************

9.黒い靴

“それから寡婦に孤児たち
もちろん彼らにも良い時代が
約束されている
だがその前にまず犠牲だ、税金だ
おまけに肉の値段はどんどん上がる
良い時代は遠いね”



年頃の少女は恋におしゃれに、わくわくすることがたくさん。
でも今必要なのは「食べること」。



娘:正木ひかり

「はらっぱのおはなし」にて一輪車で華麗に舞う雨ふりのチョウを演じている彼女は、競技一輪車の全国チャンピオンになった経験を持つ人。
そこで培われた精神力、努力の惜しまなさ、責任感はハンパない。
強気で負けず嫌い。おしゃれさん。このシーンでもおませで乙女な彼女のきらきらした笑顔が見られるはず。



母:冨山小枝

毎年新人研究生の教育担当(!? のさえさん。
言葉少なに(普段は一緒に相当くだらない話で大いにはしゃいでくれますが!笑)、
でも真剣に私達若手と向かい合ってくれるという信頼感が強い。
厳しさと愛情を兼ね備えた優しい人だなぁといつも感じる。
今回の役どころは初の「母親」。
まさに人を見守る、さえさんの厳しさと愛情の垣間見えるシーンだと思う。


ちなみにここ、母親がじゃがいもを剥いているというシーンなのですが
稽古で剥いたじゃがいもを使うべく、料理を作っては娘役のひかりに食べさせていてほっこりします。笑
私にもくれないかなぁ。。。(´q` )


文責:永野愛理


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東京演劇アンサンブル創立60年記念公演Ⅲ
第三帝国の恐怖と貧困 






作 ベルトルト・ブレヒト
訳 千田是也
構成・演出 松下重人

音楽 菊池大成
ピアノ演奏 菊池大成 山本有紗
衣裳・舞台美術 竹内陽子
舞踊 菊地尚子
照明 大鷲良一
効果 勝見淳一
宣伝美術 スズキコ―ジ+奥秋圭
舞台監督 竹口範顕
制作 小森明子 太田昭

2015年
3月12日(木)19:00 ♭
3月13日(金)19:00 ♯
3月14日(土)14:00 ♭
3月15日(日)14:00 ♯
3月16日(月)休演
3月17日(火)19:00※ ♭
3月18日(水)19:00※ ♯
3月19日(木)19:00 ♯
3月20日(金)19:00 ♭
3月21日(土)14:00 ♭
3月22日(日)14:00 ♯
♭=菊池大成
♯=山本有紗

ブレヒトの芝居小屋 全席自由

料金
当日=4,500円
前売一般=3,800円
前売学生=3,000円
※=Low Price Day=2500円

受付・お問合せ
劇団事務所03-3920-5232
webチケット
*無料の会員登録が必要です。


キャスト

1「国民共同体」
士官1 三木元太
士官2 和田響き

2「裏切り」
夫 篠澤寿樹
妻 上條珠理

3「白墨の十字」
突撃隊員 大橋隆一郎
料理女 天利早智
女中 永野愛理
労働者 大多和民樹
運転手 浅井純彦

4「泥沼の兵士たち」
ブリュール 和田響き
ディーベンバッハ 篠澤寿樹
ロマーン 坂本勇樹
神学者 三瓶裕史
親衛隊員 雨宮大夢

5「法の発見」
区裁判所判事 竹口範彰
警察官 本多弘典
検事 尾崎太郎
廷吏 篠原祐哉
女中 仙石貴久江
高裁判事 伊藤克

6「物理学者」
科学者X 坂本勇樹
科学者Y 和田響き

7「ユダヤ生まれの妻」
妻 洪美玉
夫 尾崎太郎

8「スパイ」
夫 雨宮大夢
妻 桑原睦
男の子 水流梨津美
女中 山智子

9「黒い靴」
母 冨山小枝
娘 正木ひかり

10「箱」
おかみさん 清水優華
ふたりのこども 水流梨津美 永野愛理
若い労働者 坂本勇樹
その妻 山智子
突撃隊員達 大橋隆一郎 和田響き

11「釈放者」
夫 熊谷宏平
妻 町田聡子
釈放者 三瓶裕史

12「いましめ」
少年1 正木ひかり
少年2 永野愛理
少年3 水流梨津美
少年4 山智子
少年5 篠原祐哉
班長 仙石貴久江

13「職業斡旋」
夫 浅井純彦
妻 名瀬遥子
隣りの女 真野季節

14「国民投票」
女 奈須弘子
年上の労働者 大多和民樹
年下の労働者 三木元太

東京演劇アンサンブル『第三帝国の恐怖と貧困』HP


東京演劇アンサンブル こどもの劇場公演
音楽劇 はらっぱのおはなし

作=松居スーザン
脚本=篠原久美子
演出=関根信一
音楽=菊池大成

2015年
4月4日(土) 14時半/19時
4月5日(日) 13時
ブレヒトの芝居小屋

前売一般 2500円
前売学生 2000円