a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

どん底からのことば~1

2015-07-17 23:54:14 | 東京公演


20世紀初頭ロシアでは、
何千万人もの人びとが餓死線上をさまよい、
農民は都市へ流れ込み、
あふれる失業者は、貧民窟へ落ち込んでいった。

泥棒、売春婦、イカサマ師、「元」役者、「元」貴族、「元」職人、
汚辱の日々から逃れられない男、女......。
抜け出す術を持たない「夜の宿」の住人の前に、
ある日、流浪人ルカが現れる。
自身の尊厳を知らぬ住人たちにルカが持ち込んだのは、
希望か、はたまた絶望か......?

人間とは何か?
人間らしいとはどういうことか?
踏みにじられ貶められた人々のあふれることばを通して見える、
「人権」発見の黎明期、革命の予感。
いま、「人権は停止できる」と発言する首相を持つ国に生き、
戦後最悪の暴挙がまかり通る土壌に生きる私たちは、問いかけられている――ことばといのちについて。
人間の尊厳について。


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東京演劇アンサンブル次回公演『どん底』の稽古場より、永野がお送りします!

稽古が始まって約2週間と少しが経ちます。
稽古が進むと同時に、私達を取り囲む状況もおかしな方向に猛進している中。
今から110年以上前に書かれたマクシム・ゴーリキーの『どん底』は、
言わずと知れた名作として、これまでに幾度となく上演されてきましたが、
現在の情勢を受け、私たちが今この作品に取り組む意味をもう一度見つめ直す日々です。



そんな中、
稽古場ではより作品へ、
自分たちの尊ぶべき生活についての理解をもっともっと深めたいという思いで、
稽古の他に勉強会を企画、開催しています。


本日は沖縄・高江より、伊佐真次さんにお越し頂きました。



沖縄伝統の木工職人であり、東村の議会議員でもある伊佐さん。
2007年からヘリパッド建設反対の座り込み運動を続けられています。
やんばるの美しい森と貴重な動植物たち、
暮らしに不可欠なダム、
人々の安全で健やかな生活を守らなくてはならないと、
陽気で柔和な人柄と、
真摯な姿勢で語ってくださりました。


講演会後の交流会にて。
伊佐さんと共に、高江TシャツとヤンバルクイナTシャツを着た劇団員(+α)と共にパシャリ。

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次回の『どん底』学習会企画は8/3(月)の18:00より。
岡田弁護士にお越し頂き、
「労働弁護士から見た現代のどん底」というテーマで講演会を開いて頂きます。
どなた様も500円で参加できます。
よろしければ是非ブレヒトの芝居小屋にお越しくださいませ!
※参加希望の方は、劇団事務所まで必ずお申し込みください。


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東京演劇アンサンブル公演
どん底

2015年9月10日~20日
ブレヒトの芝居小屋

作……M・ゴーリキイ
訳……神西清
演出……三由寛子
音楽……池辺晋一郎

装置……三木元太
照明……真壁知恵子
効果……大場神
衣裳協力……竹内陽子
宣伝美術……本多敬
舞台監督……三木元太
効果オペレーター…篠原祐哉
制作……小森明子・太田昭・辻尾隆子
制作チーム……TEE運営委員会
演出助手 ……奈須弘子・永濱渉
舞台監督助手……入江龍太・雨宮大夢・大橋隆一郎


料金
前売一般=3800円 前売学生=3000円 Low Price Day=2500円

全席自由

■キャスト
ミハイル・イワーノヴィッチ・コストゥイリョフ=竹口範顕
ワシリーサ・カールポヴナ=折林悠
ナターシャ=星野瑠莉
アブラーム・メドヴェージェフ=尾崎太郎
ワーシカ・ペーペル=小田勇輔
アンドレイ・ミートリイチ・クレーシチ=本多弘典
アンナ=冨山小枝
ナースチャ=山崎智子
クワシニャー=名瀬遙子
ブブノーフ=志賀優寛
サーチン=大多和民樹
役者=熊谷宏平
男爵=坂本勇樹
ルカ=浅井純彦
アリョーシカ=上原和幸
クリヴォイ・ゾープ=和田響き
だったん人=三瓶裕史
浮浪人たち=三浦潤子・上條珠理・正木ひかり・永野愛理

TEE-Web ticket

『どん底』HP