a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

大雪です!

2018-01-25 15:08:40 | 東京公演


1月8日から始まったビーダーマンの稽古、滞空期間が長いアンサンブルらしい稽古場です。一つのものを作るときじっくり、ゆっくり、人の変化も自分の変化も感じながら進む。何とも贅沢だ。


 今までのブログはコロスをやる役者が書いていましたが(ソング楽しそうですね~)、コロスが登場するにはそこに参加、介入?解説すべき対象がいるわけで、私は今回はされる側の登場人物です。何と心臓が悪い、弱い?多分演劇人生の中で初めてのタイプの役です。とにかく面白いように状況に巻き込まれてゆく。「無力なあまりに無力な…。」でも振り返ってみれば自分自身も少なからずそうじゃないかと…。


 「教訓なき教育劇副題のつくこの芝居、では私達はこの作品から何を受けとるのか、お客さんに何を受け取って欲しいのか…。探り続けたいと思います。


 大雪の今日は稽古場は二つに分かれ、あちらではコロス達のソング稽古、こちらは私つまり主人公ビーダーマンの妻バベッテと召し使いのアナ、そして放火犯の疑い大いにありのシュミッツの抜き稽古でした。



 やっぱり稽古は面白い!相手によって言葉が引き出される感覚を感じる時、それに反応出来たなと実感するとき心身ともに楽な感じというか、健康というか、ちょっと変かもしれませんが言葉にするとそうなります。一昨日38℃の熱を出し全然食べられなくて、「おっ、今日は食欲出てきたかも!」と思いサンゲタンを作って「美味しい、美味しい。」と食べたのですが、また気持ちが悪く血の気が引いてきた洪からの報告でした。トホホ(死語ですか?)



 追記
ここで宣伝を!私達の劇団が大きく影響を受けたブレヒトと今回の作家マックス・フリッシュはスイスで交流していました(ブレヒト亡命中)。今年はブレヒト生誕120年ということもあり記念学習会を連続で企画しています。第一回目は2月10日18時からブレヒトの芝居小屋にて(参加費500円)。「ビーダーマンと放火犯たち」翻訳者の松鵜功記さんに「ブレヒトとフリッシュ」のタイトルで話して頂きます。興味深い話がたくさん聞けるのではないかと。そして3月の本番をより楽しんでもらえると思います。是非足をお運び下さい。要申込みです。お待ちしております。

 何と公演の看板は毎回劇団員が描いている!役者三木元太