a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

一関市立大原中学校

2009-11-17 21:16:07 | 旅公演
時間的には夕方だけど、
日もとっぷり暮れて、小雨が降りしきる中、
近づいて来る学校の体育館が、
畑の真ん中にあたたかい光を放っているかのように見える。
体育館に到着すると、
たくさんの先生やPTAの方々が迎えてくれる。
山深い中学校、いよいよ文化庁公演に来た、という感じになる。

遠目に見た温かそうな光は、
イメージ通りのものだった。
腕まくりにねじり鉢巻き、
って、わけではないけれど、
張り切って手伝ってくれて、
ずいぶん早く、荷降ろしが終わった。
「もう、終わりか…」的なお手伝いの皆さんの反応が、
おかしかった。
かわいらしい校長先生が、
しきりに仕込みを覗いてくれて、
「生徒たちにもこの様子を見せたい」なんて言ってくれるのも、
なんだか嬉しいものだ。



宿も、学校が紹介してくれた、
山の上にある“ふるさと分校”。
大自然に囲まれて、
雰囲気の良いロッジだった。
できれば、もっと早く、宿に入りたいよねぇ…。







本番を迎えて、入場してくる中学生のリアクションが、
いちいちおかしかった。
近くの小学生も招待され、
中学校で観る演劇、
という意識からか、
少し大人ぶった雰囲気が、また、
こういう公演で観ることのできる、
貴重な瞬間だな、と思った。

こういう心配りも、うれしい♪


恥ずかしげに歌う姿もまた、
なんだか中学生、という感じで、
ほほえましく思えた。
終演後の代表のあいさつも、
最初から用意したものではなく、
生の、本人の感想が聞けて、
たどたどしくて、一番あたたかい言葉が聞けたと思う。
ばらしの片付けまで、
ほんとにあたたかく送り出してくれた学校で、
今回のいろんな意味でのハードな旅が、
芝居をすることで癒される思いを、
僕らの方がしたように思う。



余談でもないけど、
芝居って暗転が命だったりするんだけど、
体育館って、けっこう光がもれたりしちゃう。
それを完璧に段ボールなどを駆使して、
真っ暗にしてくれていたのだ!!



最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ですよね~ ()
2009-11-23 15:32:03
終演後の代表のあいさつもって、おかしいですよね!!
今、見終わったのに、何で、紙読んでるの??って!!

つっかえながらでも、心からの感想って素敵ですよね!!!
返信する

コメントを投稿