a letter from Nobidome Raum TEE-BLOG

東京演劇アンサンブルの制作者が、見る、聞く、感じたことを書いています。その他、旅公演や、東京公演情報、稽古場情報など。

あと二週間

2021-02-19 16:00:31 | 稽古場ブログ
劇団代表の志賀澤子さんからバトンを受け取りました。公家です。この作品の演出をしています。



いつも通りのアンサンブル(ぼく)の芝居であるような、まったく別のものに挑戦しているような、そんな不思議な気持ちで毎日の稽古に励んでいます。
なかなかエグイ脚本です。
あまりにも常軌を逸している登場人物の行動や不謹慎なシーンの連続に役者たちは戸惑いながら不安を抱えながら始めた稽古でしたが、今となっては稽古場では毎日笑いが絶えません。
この作品はいわゆる典型的なコメディーではないのですが、人間の弱さ故か、はたまたズルさなのか、どうしようもない状況の中でつい選択してしまいがちな(それは言い訳に過ぎませんが)行為の連続で、そんな人間たちの犯す愚かしさに身震いしながらも思わず吹き出さずにいられない、というような作品です。

バカバカしくも不気味なこの物語をこころ震える作品に仕上げようと、稽古場一同一丸となって頑張っています。
面白おかしくセクシャルでカッコいい芝居を目指します。


池田ともゆきさんの舞台美術、稲村朋子さんの衣裳、国広和毅さんの音楽、三東瑠璃さんのダンスも切れ味鋭く作品の魅力を引き出します。
そしてもう一人、客演の中山一朗さんからもたくさんの刺激をもらっています。とてもチャーミングな実力派の役者さんです!


稽古場では毎日新しく起きる出来事に注意深い視線が送られています。
役者たちの日ごとの変化が手に取るように実感できる稽古場です。
本番まであと二週間。
最後の最後まであらゆる細部にこだわり続け、稽古場に大きなうねりをつくり出せるようにぼくも頑張りたいと思います。

いい芝居になると思います。


ブレヒトと同時代を生きた天才劇作家、エデン・フォン・ホルヴァートの最高傑作と謳われ、いまだに世界中で手を変え品を変え上演され続けている『ウイーンの森の物語』を、この日本でいま、ぜひ目撃していただきたいと思います。

3月7日(土)はジャーナリストの堀潤さん、3月10日(水)は東京新聞の望月衣塑子さん、3月13日(土)は翻訳者の大塚直さんとのアフタートークもあります。いよいよ来月には緊急事態宣言も解除されます。ぜひ池袋、東京芸術劇場シアターウエストへご来場ください。
お待ちしております。

次にバトンを渡すのは、この作品では役者と舞台監督、9月には演出家、そして映像作品や舞台美術も手掛けるマルチアーティスト、
三木元太です。

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<コロナ対策>
稽古場では定期的にPCR検査を実施。客席は5割減で公演します。休憩をはさみ換気を行います。
発熱・体調不良のお客様は、ご来場なさらないようにお願い申し上げます。(要連絡)
ご来場の際には、入場時の検温、消毒、マスクの着用、咳エチケットにご協力いただくほか、席番号とご連絡先をご記入いただきます。どうぞよろしくお願いします。(詳細は劇団HPをご覧ください)
 観劇における新型コロナ感染症対策ご協力のお願い

<託児サービス>
▪️東京芸術劇場 託児室(東京芸術劇場5階)
▪️対象年齢:生後3ヶ月から小学校入学前のお子さま(定員有り/有料)
▪️予約方法:土・日・祝祭日を除くお預かり日一週間前までにお電話でご予約ください。
HITOWAキャリアサポート株式会社 わらべうた
 電話(0120)415ー306(土・日・祝祭日を除く平日、午前9時から午後5時まで)
 ご予約の際「東京芸術劇場の託児予約の件で」とお問い合わせください。
 詳細→https://www.geigeki.jp/rent/kids/

<タブレット型字幕サービス>
3/13と3/14限定 貸出9台/無料
聴覚に障害のある方への舞台字幕、日本語の不慣れな方には、AIの自動翻訳による字幕サービスを試験的に行います。ご利用ご希望の方は、事前にご予約の上、希望の言語・サービスについてご確認ください(対応していない言語もあります)。尚このサービスは、タブレット型多言語字幕サービス「レゾネ」のモニターとして実施するものです。(アフタートークの翻訳はありません。)

TEE 東京演劇アンサンブル ホルヴァート生誕120年記念公演
ウィーンの森の物語
作/エデン・フォン・ホルヴァート
訳・ドラマトゥルク/大塚 直
構成・演出/公家 義徳

東京芸術劇場シアターウエスト
<アクセス>池袋駅西口より徒歩2分。池袋駅地下通路の2b出口で直結しています

[開演時間の変更]
緊急事態宣言の延長を受けまして、3月6日(土)の開演時間を変更いたしました
18:30→17:00

2021.3.6(土)-14(日)
3/6(土) ★17:00〜
3/7(日) 14:00〜
3/8(月) 休演日
3/9(火) 休演日
3/10(水) ★14:00〜
3/11(木) 18:30〜
3/12(金) 18:30〜
3/13(土) 14:00〜
3/14(日) 14:00〜
★はLow Price Day

全席自由(チケット発券順のご入場となります)
開場は開演の30分前(ケンタウルスの会先行入場)

ーお申し込みー
東京演劇アンサンブル
TEL:048-423-2521 FAX:048-423-8738
ticket@tee.co.jp
 TEE WEB TICKET

ー料金ー
前売り/一般 3800円
前売り/U30 3000円
★Low Price Day/2500円
当日/4500円

ー出演ー
和田 響き
仙石 貴久江
中山 一朗(客演)
洪 美玉
雨宮 大夢
志賀 澤子
原口 久美子
浅井 純彦
三木 元太
永野 愛理
大橋 隆一郎
小田 勇輔
篠澤 寿樹
永濱 渉

ースタッフー
音楽/国広和毅
舞台美術/池田ともゆき
衣装/稲村朋子
振付/三東瑠璃
照明/真壁知恵子
音響/島猛
宣伝美術/久保貴之 奥秋圭
舞台監督/三木元太
制作/小森明子 太田昭

ー協賛ー
ケンタウルスの会


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