赤丸急上昇？！

劇団員から「マニアックすぎる……」という言葉をいただきましたが、
始めた以上、試合終了まで全力を尽くします。
あきらめたらそこで試合終了……。

ということは置いといて、
つつましやかに次の出演者の紹介に生きたいと思います。


清水優華（しみずゆか）＝ポーシャ


屈託なく、懐に飛び込んでくる。
なんというか、
見せ方を知っているというか、
彼女が彼女らしくいることを大切にしている。
舞台に立つ彼女を見ると、
そんな事を思うことがある。

そんなしみゆかは、
なでしこＪＡＰＡＮのアイドル、
川澄奈穂美という感じかな。
いま、乗りに乗っているＦＷで、
試合を決定づける仕事をしている。

父親からの莫大な財産を受け継ぎ、
その夫となるものを、
父からの遺言である謎を解き明かしたものとする。
そんな何とも言い難い影を背負った女ポーシャ。
そして、
『ヴェニスの商人』同様、
ラストでは彼女がどんでん返しをするのだが。

まぁ、ここで川澄の名前を出したのも、
しみゆかは笑顔が可愛い。
ゴールした後の川澄もそうだなぁ、と。
ただ、惜しむらくは、
この芝居では、なかなかそういう顔が見れないのだが…。

一方、
最近知ったのだけど、
案外面倒見がよいことだ。
ワークショップなどで知り合った人たちに、
まめに連絡を取り、
いろいろ気にかけている姿を目にする。
もう一つおまけをつけると、
ワークショップ時には、鬼のように厳しいとか。
これも最近聞いた話。

いくつもの顔を見せる彼女。
今度は舞台のカギを握る貴族の若い女。
さて、どんな顔を見せてくれるのだろうか。



©photo by Noriko Matsuura

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

東京演劇アンサンブル公演
シャイロック
（ＰＣ）http://www.tee.co.jp/stage-shoukai-image/shylock/shylock.html
（携帯）http://www.tee.co.jp/indexmobile.htm

2011年9月9日～19日
ブレヒトの芝居小屋
http://www.tee.co.jp/stage-shoukai-image/shylock/shylock.html

9/9(金)19:00
10(土)14:00
11(日)14:00
12(月)休演
13(火)19:00★
14(水)19:00
15(木)19:00
16(金)19:00
17(土)19:00
18(日)14:00
19(月)14:00

一般前売＝3,800円
学生前売＝3,000円
★＝Low Price Day＝2,500円
当日＝4,500円

ＰＣから申込　http://www.tee.co.jp/ticket-web.html
携帯から申込　http://www.tee.co.jp/ticket-yoyaku-getti.htm
電話で申込　　東京演劇アンサンブル劇団事務所　03-3920-5232

エゴイストに行こう。

公家義徳（こうけよしのり）＝バサーニオウ


本田圭祐。
もう、そうあってほしい。
いろんな意味で。
言わずと知れた、今の日本代表にエース。
彼不在のこの２試合、
ひやひやもののワールドカップ予選を戦っている。

考えてみれば、
これまで公家は、
王子とか、王さまとか、
なんだかそういう役も少なくないなぁ。
フィールドを支配する本田ってのは、
ますますぴったりという気がしてくる。

俳優だけでなく、
これまで演出も、
脚色も経験している。
まさに中心プレイヤーだ。
ついでに言うと、
劇団で毎年選挙で決めている2011年の運営委員長でもある。

今回のバサーニオウは、
名付け親のアントニオウに、
出世のための出資を請いに来る。
時代が時代なら、
何とむちゃくちゃな、という気もするが、
どうもそれが許される時代であり、
まぁ、これも、先行投資と考えると、
それがスタンダードな、階級社会の時代だったのだろう。

自分流でありながら、
ぐいぐいチームを牽引し、
時にビックマウスと呼ばれながらも、
チームメイトの信頼が厚い。
常に先を見据える本田のように、
劇団をリードし、
出会った人たちを魅了していくのもまた彼の魅力。

その大きな目で見据える未来に何があるのか、
また新たな舞台で示してほしい。


©photo by Noriko Matsuura

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シャイロック
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9/9(金)19:00
10(土)14:00
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14(水)19:00
15(木)19:00
16(金)19:00
17(土)19:00
18(日)14:00
19(月)14:00

一般前売＝3,800円
学生前売＝3,000円
★＝Low Price Day＝2,500円
当日＝4,500円

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だんだんマニアックになってくる……。

志賀澤子（しがさわこ）＝リヴカ


シャイロックの姉、という役回り。
おそらくこまごまとした、
シャイロックの身の回りの世話をした人だろう。

おのずと知れた劇団代表。
なかなか迷いました。
そして、思いついたのが、
なでしこＪＡＰＡＮなる言葉できる、
ずっと以前に女子日本代表選手、野田朱美。
もうここまで来ると、マニアックすぎる比喩です。
濃厚なサッカーファンで、
志賀ちゃんを知ってないと、
もはや誰もうなづかない。
マニアな表現で、すいません。

志賀ちゃんは、
まさに劇団を牽引するパワーウーマンの代表格。
女優業だけでなく、
演出も、劇作家も、制作も、
マルチプレイヤーである。

まだ、日本女子サッカーが日の目を出ない時、
日本サッカーの頂点にいた天才プレイヤーが、
野田朱美だ。
言ってみれば、
いまなでしこＪＡＰＡＮのエース澤選手は、
中学３年生で日本代表に選ばれた彼女の背中を見て育ったといっても過言ではない。

舞台上でなく、
さまざまな場面で、
劇団をリードして行く志賀ちゃんの姿は、
後に続くものが、
その背中を見て育っている。
劇団というものは、
ものを教えて育つのではなく、
舞台上で、
稽古場で、
旅公演で、
さまざまな場面で、
見て学ぶしかない。

「集団の中でこそ人は育つ」
タリさんがよく言っていた言葉だ。
言わば、その先頭にいるのが志賀ちゃんだ。
舞台上でも、そうあってほしい。

気難しく、
皮肉屋で、
気分屋なシャイロック。
彼に大切なサジェッスションを送る姉リヴカ。
志賀ちゃんの存在感を存分に発揮してほしい。


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10(土)14:00
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一般前売＝3,800円
学生前売＝3,000円
★＝Low Price Day＝2,500円
当日＝4,500円

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攻める姿勢。

樋口祐歌（ひぐちゆか）＝ジェシカ


シャイロックの娘・ジェシカ。
父を愛しながらも、
人種や宗教を越え、
愛に生きようとする女。

繊細そうで、
馬力のあるゆかジェシカが、
ドラマに深みを与えている。

彼女を例えるなら、
なでしこＪＡＰＡＮの安藤梢かな。
攻撃的なポジションをほとんどこなし、
チャンスメーカーにも、
ストライカーにもなる。
また、ＤＦの経験もある。
オールラウンドなプレイヤーである。
彼女がゴールに向かう姿は、
チーム全体に攻撃の推進力を与える。

以前にも何かのパンフレットで書いたことがあるが、
ゆかは学校の先生なんかに芝居の話をしに行くと、
ファンにしてしまうという魅力を持っている。
これは、特殊な能力だ。
話が上手だとか、劇団の創造姿勢に共感してとか、
そういうことではなく、
彼女のファンになるのだ。

もちろん得手不得手もあるのかもしれないが、
いろんなタイプの人たちが好きになる。
どんなタイプの選手にでも合わせられる安藤のプレーに、
似てないだろうか？

そんな彼女だが、
今度の役どころは、
２つの相対するものに挟まれ、
逡巡するという難しい役どころ。
父と、恋人と、
また、彼女を引き裂くのはそれだけではない。

繊細さと、
大胆さが要求されるシャイロックの娘・ジェシカ。
彼女なら、
カラッとさわやかに舞台に立ってくれるだろう。



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10(土)14:00
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14(水)19:00
15(木)19:00
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学生前売＝3,000円
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リズムを生みだすコンダクター

始めたからには、
続けようと、
地味に更新していこうと思います。


竹口範顕（たけぐちのりあき）＝アントウニオウ


シェークスピアの『ヴェニスの商人』では、
まさに、彼こそがヴェニスの商人、主役である。
しかし、
この『シャイロック』の物語では、
シャイロックの親友の商人として登場する。
うん、確かに、
シェイクスピアの戯曲でも、
かなり見方を変えれば、
そう見えなくもない……というのは無理があるかな。

さて、
竹ちゃん。
顔は似ていませんが、
日本代表の中村憲剛ではいかがだろうか？
管理人Ａが個人的に好きな選手だということを置いといても、
存在感を消すことのできる中盤の頼れるコンダクター。

その堅実なプレーがリズムを作り、
その堅実な守備が危機を救う。
そして、ときに大胆なミドルシュートがゴールを狙う。

今回の公演では、
彼の魅力である歌声を披露する場面がないのが残念だが、
特筆すべき技を持っているのもまた、
憲剛っぽい、なんてね。
『ちゅうたのくうそう』のねこさんは、
今でも語り草である。
まさに、憲剛のミドルシュート同様ではなかろうか。

さて、
中盤の底からゲームをコントロールするコンダクターとしては、
今回は、舞台上で大胆に力を発揮してほしい。
シャイロックともども中心をになるアントニオウ。
ラストの緊迫の場面では、
語らずに存在する竹口がその空間を大きく支えている。

時に繊細に、
時に大胆に舞台に存在する竹口アントニオウを、見逃すな！！



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15(木)19:00
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攻撃的な守護神？！

いよいよ『シャイロック』の公演まで、あと5日となりました。
公演を前に、
出演者の紹介をしようと思っていたのですが、
どういうスタイルにしようかな、と。

前回の『道路』とは、
また違った紹介ができないかと、
思い悩んだ末、
管理人の得意分野で紹介してしまおう、
と、勝手にそんな企画しました。

今、まさに旬な、
“サッカー日本代表に例えるなら”、
ということで、いってみたいと思います！！


☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★


松下重人（まつしたしげと）＝シャイロック


最初に思いついたのは、
日向小次郎なんだけど、
これは、漫画だ。
そう言えば、
前回は、“ジャイアン”と表現したなぁ。

で、
まぁ、最近の選手で言うと、誰だろ？

あえて言おう、
川島だな。
ＧＫのドヤ顔（ってどんな顔か実は知らないけど）と評判の、
あの川島って感じかな。

結構、マイペースで仕事をする姿は、
他のフィールドプレイヤーと違った孤高の選手。
最後の砦というわけではないけど、
後ろでがっしりいてくれて、
ある意味頼もしい人なのだ。

時に、
味方への叱咤激励も熱く、
見方がおびえるほど……なんつってね。

また、大事なのは、
まじめなこと。
プレーの激しさとのギャップと言いましょうか、
俳優なら、誰でもそうですが、
中でも、人知れず学ぶ姿勢は、
常日頃から見習いたい、
と思っています。

今回は、
とにかくたくさんのセリフの嵐。
しかし立ち稽古初日には、
ほとんどセリフが入っていたとか。
タイトルロールであり、
既知のシェイクスピアの“シャイロック像”を打ち破る大役。
そういう意味では、
守備的ではいられない。

たぶん、性格的にも、
実は攻撃好きだろうなぁ、と。
ＧＫと言えば守護神だが、
今回に限り、
守るというより、
舞台の中心を担う、
ということになる。

しげシャイロック。
差別と法によってがんじがらめにされながらも、
友情と、
誠実さに生きようとした男。
それは決して軽率な人のよさではなく、
奥行きのある、
懐の深い男だ。

ドヤ顔が見れるかどうかは分かりませんが、
シェークスピアが描かなかった、
アーノルド・ウェスカーが思いを寄せた新たな“シャイロック”の登場に、
心躍る稽古場である。



そう言えば、
見た目で言うと、
「トルシエだ」と、
僕の友人が言っていましたが……。

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シャイロック
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2011年9月9日～19日
ブレヒトの芝居小屋
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9/9(金)19:00
10(土)14:00
11(日)14:00
12(月)休演
13(火)19:00★
14(水)19:00
15(木)19:00
16(金)19:00
17(土)19:00
18(日)14:00
19(月)14:00

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