空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

アラバマ:中絶禁止法

2019-05-16 13:00:02 | Newsメモ
BBC Alabama passes bill banning abortion 15 May 2019

Alabama has become the latest US state to move to restrict abortions by passing a bill to outlaw the procedure in almost all cases.

 …almost all casesはまあ…ちょっとまずいのと違いますかね…。

The law includes a ban on abortion in cases of rape or incest.

 …いやー…強姦に近親姦、そこまで禁じるっていう意味ですよねこれ。ここまでとなると、許可例って本気でないというか…。

Alabama's 35-seat senate is dominated by men, and none of its four female senators backed the ban which will now go to Governor Kay Ivey.

 …いやこれ、男性支配の議会だからという問題以前だよなあ…。

 …そーいう”保守派の男性”の妻ないし娘が強姦・輪姦された場合、膣洗浄なり事後ピルなりの手当てが何らかの事情で遅れた場合、「うわぁい☆ 愛する妻(ないし娘)に新たな命が授かったよぅ☆ 嬉しいね、マイディアー♪」「そうね、マイダーリン☆ 誰の精子で孕んだかわかんないけど、この子は私たちの子よ♪」「パパ! このあいだお兄ちゃんとそのお友達5人にマワされたときの子だと思うんだけど…妊娠したみたい! お兄ちゃんのこどもだと思って育てるね☆」って会話になるんだろうか…。
 他方で「…うわ…ヒくわぁ…やっぱり愛する人とのエッチで妊娠ってのが幸せよね! なので弟ので孕んだから! わたし、弟にしかヤらせてないから、確実だもん♪」とかいう派とガチ喧嘩にならんかな。

 …この”男に支配されて”というトコロには、ある種のミソジニーがあるんだ、という示唆が含まれていようか。つまりまあ、『ヤリまくり下ろしまくりのクソビッチがやらかす医療費で迷惑かけられたくねえよ!』とか、『ンな腐れ女のせいで、ウチの嫁(娘)にもそんなふうな視線が!』だとか、なんとか。そこで、まあいわば”厳罰化”することで堕胎を抑制しようと、そういうことだろう。この視点からは。

 …女性の自己決定権と健康とのせめぎあいにあるわけであり、まあ…勉強しておくべきものではある。うん:

Their aim, they say, is for the landmark 1973 Roe v Wade ruling to be undermined or overturned completely.

 …ただまあ、こういう(私だって”意識の高い””知識人”ではあるが)高尚な論点は論点として、下々の感覚ってのも、民主社会では加味される、というか水面下の海流の如く多大な力があるわけで…。

Earlier this year the governors of four states - Georgia, Kentucky, Mississippi and Ohio - signed bills banning abortion if an embryonic heartbeat can be detected.

 理屈からいえば、心音が聞こえる前の段階なら堕胎可能で、それは定義上堕胎といわないのだということだろうか…。

 まあその、私としてはlegal in most casesとillegalin most casesのあいだ、と主張したい。たぶんこの気持ちは、貧困による産児調整を可とするか否か(それを表向きの理由とした裏堕胎を許容するか否か)というトコロなんだと思う。

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