朝日新聞 「政治色」理由に施設を貸し渋る日本 変わり始めた欧米 編集委員・大西若人 2018年12月23日14時59分
「特に、トランプ政権下で社会の分断が進む米国と、EU離脱を目前にした英国の館長からは、「公共」を強く意識した発言が飛び出した」
ではその「公共」とはなんぞや、ということだ。
「「いま、米国の状況は非常に難しい。政治的にも分断しています。その中で我々は、何が重要なのかを表現したい」と切り出したのは先月、東京の森美術館主催の討論会「拡張する現代美術と変わる美術館」に登壇した、ニューヨーク近代美術館(MoMA)のグレン・ラウリィ館長」
「トランプ大統領が、就任直後の2017年1月、アフリカ・中東の7カ国の国民の入国を一時禁ずる大統領令を出した際、私立財団が運営するMoMAでは、イラク出身の建築家ザハ・ハディドら、入国禁止になった国の出身者の作品を展示した」
それら諸国諸人民との連帯をしめすためにそうした―という理屈になるわけだ。これが『あんな、大統領。そうまでざっくりしすぎた切り分けはマズイだろ?』という異議申し立てであれば尤もなことなのだが―
―現実的な大衆の運動としては、むしろ分断をさらに煽るかのごときものとして受け取られかねず―極論、「アイツを排除せよ!」というむっちゃ政治的な、とゆーか排除の暴力もろだしになりかねない。トランプに反対するから価値が高い、みたいな価値の転倒が起こりかねない。
例えば日本で最近問題になった”現代美術”の例だが―
という一面があるにはあり―
と、たかだか数年で退職するのがまず明らかな安倍なんぞはほっといて(※異例に異例を重ねた党規則改定で延長しようとしても、さあ、体力は持つかねえ)、次の世代の話をしようと言うのに対して、なによりまず今まさしく安倍を語るのが最大問題なのだといわれても、知ったことかよそんなの、と思わざるを得ない。
しかし、しかしだ、少なくとも一部の人々にとっては、安倍の存在こそが最大危機のほぼ唯一の絶対的根源であり、これを除かないことには日本には絶望以外はありえない―そんな状態がもう、6,7年ばかし続いているのだ! だそうですが、長いナイフの夜はまだですか、先生!! というつっこみが!!!
論点が違っている。世界観の闘争の問題であって、「安倍政権はダメだから交代すべきだ」と、 実 は 言 っ て い な い 人に対して、「よりよくなる対案を示せ」というのは反論になっていない。比較級の問題ではないのだ。「アベがいなくなる」という素晴らしい効用があるのにそれを取らないのはそもそも非合理的である、といわれているのに気付かないふりをするのはよくない、かもしれない。
以前、しばしば安倍首相とヒトラーとを同一視する遊びが行われていた。
あれが遊びではなく、本気だったと想定してみよう―それなら、ここで言われることが理解できるはずだ。
クビツェクに、あらかじめ”この君の友人になるアドルフ・ヒトラーというのはユダヤ人を100万人単位で丼勘定で虐殺するアレになる。これがその将来の映像だ。ということで、アドルフ君はできるだけ早期に殺しておくべきなのだ”とアウシュヴィッツ・ビルケナウのアレな映像を数十時間に亙って「予防注射」をしたら、まあ、もしかしたらどっかの段階で暗殺してくれたかもしれない。
ところがクビツェクには未来予知ができなかった。その当時の人々にはできなかった。過去の事例の蓄積がなかったこともある。
さていま現に、「安倍=ヒトラー」というあまりにも明々白々たる、世界の民主主義の法則的な一大等式が確立したからには、当然、この「安倍=ヒトラー」を除去する以外に合理的な道はないではないか―と。そういうふうに主張されているものなのだ、これは。
確かにヒトラーと同一視するには、まあ、まだユダヤ人大虐殺までは起こっていないだろう、しかしナチス独裁下でも暗殺計画はいくつも動いたのであって、そうまで至らない、そんな以前に早期にこの「安倍=ヒトラー」等式に気付いた叡智の我々こそが次世代の希望を導くのだ―
というのだろう。
まあ、政権成立(1933年;2012年)以来、まだ ”レーム一揆”長いナイフの夜(1934年6月-7月)は為されていないどころか、同性愛に対する態度は、超保守派向けのアドバルーン係を一応持ってはいたものの、はっちゃけすぎたのでご指導が入るレベルでは、まあ、消極的好意を示しているというのは…まあまあ公平な態度かと思う。
ドイツ国会議事堂放火事件(1933年2月)相当の事件はまだ起こっていないものと思われる。いや別に国会議事堂が燃えなくてもいいが、敵対党派議員に対する大規模フレームアップ逮捕祭りはないよな。
幸いなことに、まだvom Rath暗殺事件(1938年)相当のことは起こってない。あったらマズイが。この点では韓国がヤバげで、この21世紀にいたってなおリッパート駐韓大使襲撃事件なんぞが起こってる。
水晶の夜(1938年11月)相当も、まだないものと思われる。
ところで大悪魔と評するに足るイラク・フセインを打破するのは必ず正しいと評価すべきことと思うが―独裁者フセインを打破するのは正義といわざるを得ないと思うが、さてそうまでの大悪魔・安倍氏を打破したあとはどうなりますかねー、とは、やはり問うべきではあろうなあ…。
「特に、トランプ政権下で社会の分断が進む米国と、EU離脱を目前にした英国の館長からは、「公共」を強く意識した発言が飛び出した」
ではその「公共」とはなんぞや、ということだ。
「「いま、米国の状況は非常に難しい。政治的にも分断しています。その中で我々は、何が重要なのかを表現したい」と切り出したのは先月、東京の森美術館主催の討論会「拡張する現代美術と変わる美術館」に登壇した、ニューヨーク近代美術館(MoMA)のグレン・ラウリィ館長」
「トランプ大統領が、就任直後の2017年1月、アフリカ・中東の7カ国の国民の入国を一時禁ずる大統領令を出した際、私立財団が運営するMoMAでは、イラク出身の建築家ザハ・ハディドら、入国禁止になった国の出身者の作品を展示した」
それら諸国諸人民との連帯をしめすためにそうした―という理屈になるわけだ。これが『あんな、大統領。そうまでざっくりしすぎた切り分けはマズイだろ?』という異議申し立てであれば尤もなことなのだが―
―現実的な大衆の運動としては、むしろ分断をさらに煽るかのごときものとして受け取られかねず―極論、「アイツを排除せよ!」というむっちゃ政治的な、とゆーか排除の暴力もろだしになりかねない。トランプに反対するから価値が高い、みたいな価値の転倒が起こりかねない。
例えば日本で最近問題になった”現代美術”の例だが―
日本で「反原発」って、「反安倍」と一体化して、「これからのエネルギー問題を考える」みたいな話には着地しないのですね。それは「対抗勢力」が安倍信者で、「反反原発」みたいなことになっている事情もあるんだろうけど。この手の連中と関わっても、時間を無駄にして疲れるだけだと思うわけです。
— 黒色中国 (@bci_) 2018年12月17日
という一面があるにはあり―
「安倍支持なら原子力容認、反安倍なら原子力反対」のようなアナクロなデジタル思考の超克が、今の日本には必要。
— ebi kosuke (@ebi_kosuke) 2018年11月27日
と、たかだか数年で退職するのがまず明らかな安倍なんぞはほっといて(※異例に異例を重ねた党規則改定で延長しようとしても、さあ、体力は持つかねえ)、次の世代の話をしようと言うのに対して、なによりまず今まさしく安倍を語るのが最大問題なのだといわれても、知ったことかよそんなの、と思わざるを得ない。
しかし、しかしだ、少なくとも一部の人々にとっては、安倍の存在こそが最大危機のほぼ唯一の絶対的根源であり、これを除かないことには日本には絶望以外はありえない―そんな状態がもう、6,7年ばかし続いているのだ! だそうですが、長いナイフの夜はまだですか、先生!! というつっこみが!!!
ぼくの夢と希望は安倍が政界からいなくなること、一点に尽きる。立憲主義も知らない者が首相をやっていることは国辱。憲法を何度も踏みにじり公文書を改竄し沖縄県民の意思を蔑ろにし続けるアナクロ政治家。外交も経済もズタズタにしてヒラメ官僚しか生き残れない。暗黒時代。 https://t.co/AFGKMcLawx
— 佐藤 章 (@bSM2TC2coIKWrlM) 2019年3月29日
全く同感です。諸悪の根源、安倍晋三氏が早く政界から追放される事、彼によって壊されてきた日本が今息を吹き返す道はこれ以外にはありません。それには有権者が危機感をもって投票行動をし自公維以外に票を投ずること。投票率が数%上がるだけで自民議員は大幅に減ると言われる。退陣させよう。 https://t.co/FEUNku1bda
— 澤田愛子 (@aiko33151709) 2019年3月30日
ぶっちゃけ安倍さんが退陣しただけで問題が解決するって思ってる人って「世の中には巨悪があってそれをたおせば解決する」とかいうタイプの小学生とマルクスくらいしか考えない幼稚な考えだよねぇ。 https://t.co/rtsYadE748
— もへもへ (@gerogeroR) 2019年3月31日
安倍政権への不満や批判はよくわかるが、だから交代さえすれば必ず良くなるかのように言うのは甘すぎる。「安倍政権より良い政権」を真剣に考える真摯さのない人を支持ようとは、僕は思わない。
— 大貫剛 (@ohnuki_tsuyoshi) 2019年3月31日
論点が違っている。世界観の闘争の問題であって、「安倍政権はダメだから交代すべきだ」と、 実 は 言 っ て い な い 人に対して、「よりよくなる対案を示せ」というのは反論になっていない。比較級の問題ではないのだ。「アベがいなくなる」という素晴らしい効用があるのにそれを取らないのはそもそも非合理的である、といわれているのに気付かないふりをするのはよくない、かもしれない。
以前、しばしば安倍首相とヒトラーとを同一視する遊びが行われていた。
あれが遊びではなく、本気だったと想定してみよう―それなら、ここで言われることが理解できるはずだ。
クビツェクに、あらかじめ”この君の友人になるアドルフ・ヒトラーというのはユダヤ人を100万人単位で丼勘定で虐殺するアレになる。これがその将来の映像だ。ということで、アドルフ君はできるだけ早期に殺しておくべきなのだ”とアウシュヴィッツ・ビルケナウのアレな映像を数十時間に亙って「予防注射」をしたら、まあ、もしかしたらどっかの段階で暗殺してくれたかもしれない。
ところがクビツェクには未来予知ができなかった。その当時の人々にはできなかった。過去の事例の蓄積がなかったこともある。
さていま現に、「安倍=ヒトラー」というあまりにも明々白々たる、世界の民主主義の法則的な一大等式が確立したからには、当然、この「安倍=ヒトラー」を除去する以外に合理的な道はないではないか―と。そういうふうに主張されているものなのだ、これは。
確かにヒトラーと同一視するには、まあ、まだユダヤ人大虐殺までは起こっていないだろう、しかしナチス独裁下でも暗殺計画はいくつも動いたのであって、そうまで至らない、そんな以前に早期にこの「安倍=ヒトラー」等式に気付いた叡智の我々こそが次世代の希望を導くのだ―
というのだろう。
まあ、政権成立(1933年;2012年)以来、まだ ”レーム一揆”長いナイフの夜(1934年6月-7月)は為されていないどころか、同性愛に対する態度は、超保守派向けのアドバルーン係を一応持ってはいたものの、はっちゃけすぎたのでご指導が入るレベルでは、まあ、消極的好意を示しているというのは…まあまあ公平な態度かと思う。
ドイツ国会議事堂放火事件(1933年2月)相当の事件はまだ起こっていないものと思われる。いや別に国会議事堂が燃えなくてもいいが、敵対党派議員に対する大規模フレームアップ逮捕祭りはないよな。
幸いなことに、まだvom Rath暗殺事件(1938年)相当のことは起こってない。あったらマズイが。この点では韓国がヤバげで、この21世紀にいたってなおリッパート駐韓大使襲撃事件なんぞが起こってる。
水晶の夜(1938年11月)相当も、まだないものと思われる。
ところで大悪魔と評するに足るイラク・フセインを打破するのは必ず正しいと評価すべきことと思うが―独裁者フセインを打破するのは正義といわざるを得ないと思うが、さてそうまでの大悪魔・安倍氏を打破したあとはどうなりますかねー、とは、やはり問うべきではあろうなあ…。
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