空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

イスラム法廷指導者は実力闘争を呼びかける:ソマリア

2007-08-27 01:06:11 | ソマリア関連
 ソマリア,イスラム法廷連合指導者Sheikh Sharif Sheikh Ahmed師は土曜,エリトリア首都アスマラで声明。エチオピアを実力で撃退するよう呼びかける。

「我々の国家はエチオピアに攻撃された―彼らはソマリアを植民地化しようとしている」と彼は語り,続ける:「我々は我等の国家を防衛する権利を持っている。我々はエチオピアを攻撃せざるを得ない。彼らはソマリアから押し出されるであろう,我々は実力でもってby force我等が自由を取り戻す」

Shabelle.net Somali Islamists vow to step up drive against Ethiopians Mogadishu 26, August.07

「アメリカは巨大な政府だ。しかし彼らはエチオピアを援助している―独裁者メレス・ゼナウィ(エチオピア首相)を援助している。彼は我等の民を殺害しているのに」
「しかし我々はヨーロッパ諸国に,アメリカに,国連に訴える―我々を支持するようにと」
「ソマリアにアルカイダのメンバーは居ない。我々はテロリストではない。我々はただのソマリ人なのだ」

 以上,彼の発言部分をざっと翻訳。正直言って目新しい論法,論点はないですね―この報道に見る限り。ともあれ。彼が実力闘争を宣言したからには,今後,「暗殺・暴力事件はエチオピアのせいですよ」という言い訳は―少なくとも―しにくくなりますね。戦略の自由度を狭める気がしますが。

 国際世論に支持を訴えるのはいいですが。その国際世論は,和解会議参加を勧めるかのようです。旧宗主国イタリアは,国民和解会議(モガディシュ)を支持し,祝福します。具体的にいって,お金をくれます。知事任命式に列席したりというのも,絵としては印象的ですよね。

 さてアスマラ派は―確か,9月に国民和解会議を独自に開くつもりでいたかと記憶していますが,次の手はどうするつもりでしょう。武力闘争を宣言しておいて,和解も何もあったものではありませんが―。

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