空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

セルビア首相のパートナーが男児を出産

2019-02-21 10:15:03 | Newsメモ
BBC Ana Brnabic: Gay partner of Serbian PM gives birth 20 Feb 2019

 あらgives birthってことは、身体は女だったってことか、ならこの場合のgayは同性愛って意味か、まあ子供ができるってのは喜ばしいことよねえ、と思って記事を開いたら―

 ―どっち向きにもイケる美形だねえと感心したのもつかの間

Ana Brnabic has been criticised by LGBT activists for not doing enough to defend gay rights in the country.

 えええええ。
 まあ、そこはそれ、

Serbian Prime Minister Ana Brnabic's gay partner has given birth in what the PM's office said was a first for a world leader.

 ほらほら喜ばしいじゃないか、と思ったら

A statement said the birth mother, Milica Djurdjic, and baby, reportedly a boy named Igor, were "doing fine".

(こんがらがった)
 つまりパートナー氏がバイ属性だったわけか、と思ったら

Ms Djurdjic, who works as a doctor, became pregnant though artificial insemination. She and Ms Brnabic met at a gay bar in the capital, Belgrade.

 をう。

 ともあれ。
 セルビアは結構保守的な土地柄だそうで、同性愛者の権利は公的にはそう認められておらず、例えば養子受け入れの際の差別的取り扱いは問題とされる様子。独身者が養子をとるのはいいのに、ゲイカップルの養子受け入れはダメだとか。
 そんな土地柄でゲイで首相やって、そのカップルで実の子を生み育てるとなれば、それは十分な広告塔として機能するだろう。首相とそのパートナーの、いわば人身御供を評価したい。

 まあ個人的に幸せだろうし、人身御供というのは違うだろうが。

 でまあ、そんな具合に、少しずつ社会的認知を高めていくというあたりでどうだろう。

 アメリカ合衆国の黒人解放だって、あれは北部で解放奴隷がぞろぞろいたり、奴隷の扱いがそもそも人間的だったり…という素地あってこそ、円滑にスタートできたんだろう。そういう条件がない南部であればこそ、内戦までいたる「ぎくしゃく」が発生したもんだろう。
 このあたりは、どの方法を採るかは個々人の立場もあろう。Brnabic氏を「十分やってない」と非難するのは簡単だが、難しい舵取りの中、小さくとも確実な一歩を踏み出したのだと評価したい。

The country has several laws in place to tackle discrimination, inequality and hate speech, but activists argue that not enough is being done to expand these rights or enforce them.



 Brnabic氏、相当「できのいい」指導者なのとちがうかな。
 今日明日に強権的に”正義の法”を作っても、民衆の側にそれを維持し規範とし展開していこうという気がなければ無駄・有害だと知っているのと違うか。

 検索用タグ:【LGBT問題】

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ”天皇の謝罪”発言をめぐるメモ | トップ | Abdirahman Abees »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Newsメモ」カテゴリの最新記事